第三話 −前衛として− あたしはすっごく居心地悪かった。 前衛は、戦士のクレスさん、修道士の喬華さん、そしてあたし。 後衛に、詩人のフェイミンさん、聖職者のコリンさんとなった。 で・・・何がそんなに居心地悪いかって言うと・・・。 「(ミュウさん)」 喬華さんが突然wisで話しかけてきた。 あたしもwisで返す。 「(何ですか?)」 「(前衛なんだから、もっと前に出て頂戴。 私達にも負担がかかるし、聖さん、詩人さんの補助が大変でしょ?)」 ・・・そうか。もっと前に出なければ。 その後、おじさんが沸いたのだ( ̄ロ ̄lll) どうなったかと言うと・・・。 クレスさんと喬華さんの二人でタゲを全部取って。 フェイミンさんが補助をかけて。 コリンさんがひたすら回復して。 あたしは・・・・・・。 何もできなかった・・・; 沸いたのをかたずけた後、再び喬華さんからwis。 「(・・・言ってる意味分からなかった?)」 意味は分かってた。ただ実践出来ないだけで。 「(はっきり言って、今のあなたはただの役立たずよ)」 役立たず・・・。 やる気がどうも起きなかった。 ―その直後。事件は起こった。 クレスさんと喬華さんが、 先のほうに沸いていたおじさんのタゲを取りに行ったときのことだ。 「きゃぁぁぁぁっ!」 コリンさんの悲鳴。 スティンキ達に囲まれていた。 あたしは迷わずコリンさんを囲んでいる敵に切りかかった。 (役立たず) 役立たずだって・・・仲間を守ることはできるはず! 今は補助してくれる人はいない。 援護してくれる人もいない。 あたし一人だけど・・・放ってはおけない! 敵がこちらを向く。 遠くから飛んでくる針を、一つはは避け、また一つはは受けて。 ―結果― グループチャット フェイミン:いやー全滅ですなw クレス:ミュウさん、コリンさんどこにいる?^^ コリン:ごめんなさい・・・私が敵に襲われたばっかりに・・・。 ミュウ:ごめんなさい・・・。 と、喬華さんが信じられないことを言った。 喬華:いえ 喬華:悪いのは私です。 自分の経験値しか考えず、聖さんを置いていってしまったこと。 必要以上にタゲを取ったこと。 前衛として最低なこと・・・。 すべて私の責任です。 そんな・・・悪いのはあたしなのに。 そして通りかかった聖さんに、全員蘇生をしてもらい。 ノカン村の入り口まで戻った。 「いやー皆さんおつでしたw」 「おつwサポートありがとさん^^」 フェイミンさんとクレスさんが喋っている。 「(ミュウさん)」 突然喬華さんからwis。 「(今日は・・・いろいろとすいませんでした。 あなたの取った行動は・・・ 正しかった)」 喬華さん・・・。 「(私・・・ヒドイこと言ったけど・・・また、一緒に狩りませんか?)」 「(・・・!もちろん!あたしなんかでよかったら^^)」 「(・・・ありがとう^^)」 こうして、あたし初のパーティー狩りは幕を閉じた。