第六話〜悪夢が現実へ〜 ただいままだ編集中 この日も二人は早々に寝てしまった。 いつもは夢を見るのが好きだったが、 最近見た悪夢のせいか、ミールは夢を見るのが怖かった。 ミ――ル―― 「誰!?」 恐怖のあまり、ミールは叫んだ。 その――珠を――渡しなさい―― とても透き通った声だった。 まるで、頭に直接響いているかのような気がした。 「嫌よ。誰にも渡すなって言われてるの。」 鋭い声で、ミールはそう言い返した。 そう――なら―― 殺して――でも――奪う―― それは――・・・・・・の――為に―― 透き通った声が、突然、氷のように冷たくなった。 それは、気が触れそうになるほど殺意のこもった声。 「お〜い、ミール。大丈夫か〜?」 その声で、ミールは目を覚ました。 全身汗だくで、何かにおびえている様だった。 「一晩中うなされてたぞ?ひょっとして、また悪夢を見たのか?」 メルスは心配になって聞いてみる。 「怖い・・・・・・怖いよぅ・・・・・・メルスぅ・・・・・・」 そう言ったきり、ミールは泣き続けた。 「よしよし。よっぽど怖い夢だったんだな。」 そう言って、メルスはミールをあやし続けた。 (くそ!なんでミールがこんなに悪夢に悩まされるんだ!) メルスは、何もしてやれない自分に、怒りを覚えた。 数時間後―― ミールは、段々落ち着いてきた。 「大丈夫か?ミール。」 メルスが珍しく、優しそうに訊いた。 「う、うん。・・・・・・ありがとう。」 メルスの言葉に、ミールは少し戸惑っていた。 「今度はどんな夢みたんだい?ミール」 「今度は・・・・・・私達が殺される・・・・・・」 ミールはそう呟いた。 「本当かぃ!?どんな夢を見たんだ? ――いや、やめておこう。 言いたくなったらいつでも聞くから、それまで喋らなくてもいい。」 メルスは、驚きの領域を超えて、仰天していた。 が、突然何かを察した様で、急にやさしくそう言った。 ミールは、しばらくあっけに取られた顔をしていた。 しばらく続く沈黙の間。 「わ、私、神官の人に聞いてくる!何か判るかもしれないから!」 ミールはそう言うと、出かけて行った。 一人残されるメルス。 「俺は、マサイの村にいるおじぃの所にでも聞いてみるか。」 そうつぶやくと、メルスも旅立って行った。
申し訳ありません、神話伝承さん。 個人的感情に、ちょっとした出来心でこんな事になっちゃいました__; えっと・・・・あっし的に、ミールとメルスのnounai設定はこうなっています。 村を飛び出してまでやってきたミール。 まぁ・・・・・・これぞ恋愛の道と言う奴でしょう!(謎 あと、ミール過去人格は、実は少々変えています。 この性格は、某なんちゃって八極拳の使い手をマネして(強制終了![]()
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