第五話〜秘密2〜


「内緒にしてたんだけどね・・・・・・実は――。」

ミールは、思い切ったように、メルスの顔を見た。

「クゥリスさんと別れる時、不思議な光を放つ珠をもらったの。」

そう言うと、ミールは黒光りしている珠を取り出した。

「「絶対誰にも渡すな」って言われていたの。

最初は、単に変わった宝石だなって思っただけだけれど・・・・・・

最後に、「私はもうじき死ぬだろう」って言われたの。」

「まじかよ!?クゥリスはどうして死ぬのわかったんだよ!?」

メルスは、驚きを隠せないようだった。

「そ・・・・・・そんなの知らないわよ!」

ミールも判らないようだった。

「それと・・・・・・クゥリスさんが死んだ後、不思議な夢を見たの。」

「それで、どんな夢なんだ?」

「突然、誰かに私の名前を呼ばれるの。

不思議に思って、あたりを見渡すんだけれど、何も見えなくて――」

ミールは話すにつれて、段々おびえ始めていた。

今では、見て判るほど震えている。

「「お前も――いつかは――こうなるのだ――そして――メルスも――マサイの――)

って、そう聞こえたの。」

しばらくミールは無言だったが、決心してその先を話した。

「ミールが心配するのもわかるけれど、夢は夢だろ?

あんまり気にしすぎると、かえって良くないしな。」

「でも・・・・・・でも私、とっても怖かったんだよ!?」

ミールは散乱状態に陥っていた。

その後、二人は家に帰ることにした。

この日も、二人は早々に寝てしまった。 


     
今回の編集に当たって、立候補が多数あったのでついでに乗せておきます。 ミールは散乱状態に陥っていた。 の、立候補。 その1 ミールは泣き出してしまい、メルスはやさしくその背をさすり続けた。 (吐き気ですか!?) その2 ミールは泣き出してしまい、メルスはやさしく抱きしめた。 (急接近しすぎです!!) その3 ミールは泣き出すと、そのままメルスに抱きついた。 その4 ミールはメルスに抱きつくと、そのまま泣き出した。