第十四話〜サタン復活〜


そのころミールは三大都市神官を呼び、遺跡へ向かっていた。

「あの一番大きい遺跡は昔、サタンを封じ込めた場所なのです。」

ミルレス神官がそう言った。

「そこで復活さそうってことか・・・・・・止めるしかないな!」

ルアス神官が怒鳴るように言った。

「とめるしかないですね!」

珍しく怯えていなかったスオミ神官だった。

「私たちが行くまで頑張って・・・・・・メルス!」

ミールは、この場にいないメルスを思いながら、そう叫んだ。



「ほらぁ・・・・・・どうした・・・・・・メルス・・・・・・全然あたっとらんのぅ・・・・・・」

軽く避けながら言うおじぃ。

「う、五月蝿い!うあぁぁぁ」

メルスは無我夢中で殴ろうとしたが、

もうフラフラ状態で動くことすらできなかった。

「さて・・・・・・メルス・・・・・・これが・・・・・・わしと・・・・・・おぬしの差じゃ・・・・・・」

おじぃが止めを刺そうとする。

「ぐ・・・・・・」

声を出そうとしてもでなかった。

すでに、それだけの体力が残っていなかった。

メルスは、すでにあきらめていた。

「メルスよ・・・・・・あの世で・・・・・・会おうぞ!」

おじぃは、ナックルをメルスに突き刺そうとした。


「ロックスキン」「リカバリ」

どこからともなく、そんな声が聞こえた。

メルスの周囲を障壁が覆い、おじぃの攻撃をさえぎった。

傷は、完全に治っている。

「チ、邪魔がきたか・・・・・・」

おじぃは、舌打ちをした。

「アイススパイラル」「スパイダーウェブ」

ルアス・スオミの神官が魔法を唱えた。

逃げようとしたおじぃの足をクモの糸が捕らえ、氷の渦がおじぃを襲る。

「ぐ・・・・神官三人がかり・・・ときたか・・・」

よろめきながら、おじぃは言った。

「フフ・・・・・・だが遅い・・・・・・サタンは復活した・・・・・・」

おじぃは、笑ってそう言った。