第十五話〜戦闘開始〜


「フフ・・・・・・だが遅い・・・・・・サタンは復活した・・・・・・」

おじぃはそう言った。

「何!?」

空を見ると、あたりは暗雲に覆われており、雷鳴が轟いていた。


「いでよサタンよ!忠実な下部よ!」

おじぃは叫ぶと、手のひらを天に突き上げた。

「下部だと?誰が貴様の下部になると言った。」

だが、サタンは笑ってそう言った。

「な・・・・・・なんだと!?約束が違うぞ!サタン!」

おじぃは怒鳴った。

「復活した以上・・・・・・お前は用済みだ・・・・・・消えるがよい!」

サタンから、不気味な声が響き渡る。

一つは膨大な電気の流れとなり、

一つは極寒の空気の渦となり、

最後の一つは無数の隕石となり、

それら全てがおじぃを狙っていた。  ※1

「う、うわ――」

おじぃがあたりそうになった瞬間、おじぃの周囲を魔法の障壁が覆った。

その障壁は、膨大な電気の流れと極寒の空気の渦を分散させ、

無数の隕石からおじぃの身を守った。

「な、なぜだ・・・・・・なぜ助けた!?」

おじぃは、驚いた感じだった。


「あなたはサタンに裏切られた時点で、サタン側では無くなった。だから助けるのです。」

そう、ミルレス神官は優しく言った。

「人の命はどんな職業でも粗末にしないように、でしょ?おじぃ」

そう、ミールが言った。

「さぁおじぃ、サタンを封印するぞ。」

メルスはサタン封印が優先だ、と合図をした。

「みんなを力を合わせたら弱めることはできるはずよ」

ミールがそう言った。

「行きますよ――みなさん!」

いつもは穏やかなミルレス神官から、威圧感が感じられた。

「ふ・・・・・・雑魚どもが・・・・・・勝てるとでも思ってるのか・・・・・・」

余裕そうにサタンは言った。

「やってやろうじゃんかよ!」

メルスは叫ぶや否や、サタン目めがけ走り出した。


※1 上から順に、「クロスモノボルト」「フローズンシャワー」「メテオ」です。