第十二話〜解決策〜


「くそ、遅かったか・・・・・・」

ルアス神官が、悔しそうに言った。

「あらあら、奪われてしまったようですね。」

にこやかにミルレス神官が現れた。

「も、もしかして、サタンが復活するんじゃぁ。」

怯えながら、スオミ神官も現れた。

「そんなことより、メルスを回復してあげて!」

ミールは神官たちに怒鳴った。


「それもそうですね。」

ミルレス神官がメルスに近づき額に手を当てた。

「リカバリ」

メルスは気がついた。

「はっ!あいつはどこにいった。あいつも修道士だったとは。」

辺りをキョロキョロ見渡したが、いなかった。


「もうどうしようもないのか・・・・・・あの珠が向こうに渡ってしまった。」

ルアス神官は、イラだった声で言った。

「大丈夫よ。開放させるには神官や賢者が必要ですもの。」

落ち着き払ってミルレス神官は、そう言った。

「で、でも。もう神官居たら、どうするの?悠長にしてられないよ。」

怯えながら、スオミ神官が言った。

「サタンの復活はどんな場所でできるんだ?」

メルスは神官たちに訊いた。

神官たちは驚いたが。

「遺跡だ」

そう、ルアス神官が答えた。


「よし。俺、行ってくる。」

メルスは、飛び出そうとした。

しかし、ルアス神官のスパーダーウェブにより動きを封じられた。

「どうしていかせてくれないんだよ!」

メルスは怒鳴った。

「そんな頭に血が上った状態で行っても死ぬだけですよ。」

ミルレス神官は、落ち着いて言った。


「策はあるのかよ!策は!」

メルスは、まだ頭に血が上ってるようだった。

「アイススパイラル」

スオミ神官が唱えた途端、メルスの体を無数の氷の刃が襲った。

「ぐ・・・・・・いてて・・・・・・」

「う、、五月蝿いから静かにしてくださいな。」

相当ダメージを受けたメルスを、スオミ神官はにらんでそう言った。


「さて策だが、」と切り出すルアス神官。

「阻止できる方法が一つあります。」

「どうやったら阻止できるんだ。」

メルスは、ルアス神官を睨んだ。

「人を一人。犠牲として十字架に道連れにするのです。」

ミールとメルスは驚いた。

「誰か一人を殺せってことなのか!?」

メルスは激怒してそう叫んだ。

「そうです」

ミルレス神官は静かに答えた。

「今日はもう日が落ちてるので、明日また考えましょう。」

ミルレス神官が、そう言った。

そして、その場は解散となった。

しかし、メルスはいまだに激怒していた。