第十話〜神官集会〜 ミールは、メルスに昨日の出来事を一通り教えた。 メルスは信じられないようで、こちらをじっと見詰めてきた。 「おぃおぃ・・・・・・なんでそんなもの持ってるんだよ・・・・・・ミール。」 メルスは完全に腰が引いていた。 「そ・・・・・・それどうするんだよ。サタンの魂」 メルスが、恐ろしそうに珠を見詰めた。 「今、ルアス・ミルレス・スオミの神官が集まって会議してるところなの。」 淡々と話し始めるミール。 そのころ ミルレスの神木前で、ルアス・ミルレス・スオミの神官が集まって会議をしていた。 「まさか、サタンの復活などありえない。」 ルアスの神官が怒った口調で否定した。 「なら、先日私を襲ってきた刺客はなんでしょうね。」 ミルレス神官は、落ち着いてにこやかにかえした。 「も、もし復活するとなれば、お・・・落ち着いてる暇はありませんね。」 スオミ神官は、何かに怯えたようにそう言った。 「どうするべきか・・・・・・」 ルアス神官が困り果てて、そう言った。 そのまま数時間が経った。 突然、神官の顔つきが変わった。 何か嫌な気配を、神官三人は感じ取った。
![]()
![]()