Mana of Saga 九 周囲が明るくなり始め、夜という名の支配者が影をひそめ始めたときだった 人間とカプリコとの大規模な戦闘が始まろうとしていた 「全隊員に通達、作業を開始しろ…。」 「高位潜入服」を着ている、真紅のゴーグルをかぶった盗賊が言った 彼の部下と思われる盗賊たちがバリケードに近づいていき何かを仕掛けている…。 「隊長、準備完了しました」 「よし…全隊員に通達だ、これから10分後にデカイ花火を上げる 打ち上げの1分後に信号弾を上げる、それを合図に突入する」 「はっ!」 -------------------------------------------------- 「我が05連隊は特殊部隊と同時に突入する!! 戦士としての誇りをもち、任務にあたって欲しい!! そろそろミルレスの連中に外の空気を吸わせてやろう!!!」 --------------------------------------------------- 「訓練生達は05連隊が突入した20分後に突入してもらう 君達にとっては初めての「戦争」であろうが、臆さずに任務にあたって欲しい いよいよか…「戦闘」と「戦争」の違いとやらを見せてもらうか…。 ヨハンはそう考えていた…始まる前は…。 バン!バン!バン!!パパパパパパパパン!ドガーーーーーーーーーン!!!!! 「始まったようだな…いよいよだなヨハン」 「あぁ…必ず生きて帰ってまたみんなで馬鹿話をしよう…。」 「わかった」「かならずだよ!」「いいよ〜」「はい…そうしましょう」「あぁ」 俺達にとっての初めての「殺し合い」が始まった…。 ----------------------------------------------------- バリケードの爆破によって、殺戮への道は開かれた…。 「全隊員に通達!戦士部隊が到着する前に爆弾野郎を片付ける」 隊長の声が響きわたると同時に、あちこちでメンタルロニア語の詠唱が始まった 詠唱が終了したと同時に、あたりはしずけさを取り戻した…。 --------------------------------------------------- 「爆弾野郎に気をつけろよ!!突撃!!!」 守護動物に乗った騎士が叫んだ 「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!」 戦士達は突撃していった…。 これがあの名高い「ハルトヴィックの戦い」の開戦の合図だった…。 ---------------------------------------------- 目に見えない暗殺者達に、カプリコ達は恐怖を覚えていた 「ドラコ隊が全滅!?あのドラコ隊がか!?一体どんな部隊にやられたんだ!?」 戦闘の指揮をとっていたディカメンが叫んだ 「はっ…わかりません…。」 「わからないだと!?」 「はっ…敵の姿をみたというものはおりません…。」 「ふむ…遺体の傷痕は?」 「ナイフによるものが殆どです」 「ふむ、インビジブルを使うとは…人間どもも本気だな…。」 (これは苦しい戦いになりそうだ…。) ディカメンは引き続き各部隊に指示を出し始めた…。 ----------------------------------------------------- 「ヤモンク12、プレイオン5、ハンドカプリコ24!!ヨハン指示を!!」 「一時撤退して体制を立て直す!!」 「「「「「了解!!」」」」」 合図と同時にサラが爆弾を投げ、あたりが砂煙に支配された…。 「今のうちに逃げろ!!リーナは追撃してきたら教えてくれ!」 砂煙の向こうにヤモンクソードが見えた 「きたよ!!数はヤモンク6プレイオン3ハンドカプリコ12!!」 「正面から迎撃する!!ロフとエリーはレオンとリーナのカバーを頼む! サラと俺は敵をかく乱をする!!!」 指示と同時に詠唱が始まった…。 敵は予想どうり正面からやってきた…名乗りをあげながら…。 「我はヤモンク隊隊長ヤジモなり!!いざ尋常に勝負!!」 「そうはいかないんでね!」 俺は言い放つと同時に、奴の手をめがけてダガーを投げた 「なんの!」 ダガーをはじいたヤジモは隙だらけだった…。 「この世にヤジモという戦士がいた事を覚えておくよ…ファイアボール!!」 火の玉がまた一つ灯火を消してしまった…。 「隊長を!!!!!!」 後から奇声を上げながらヤモンクが切りかかってきた (馬鹿正直だな…これがカプリコの剣術というものか) 剣を受け流すと、腹に向かってファイアアローを放ち隊長の元へ送ってやった 二体目のヤモンクを倒すと同時に、ハンドカプリコ達が襲ってきた (アレを使ってみるか…。) 「サラ!すこし時間を稼いでくれ!!ほんの少しでいい!!」 「わかりました…。」 俺はすばやく戦線を離脱すると、かばんからある薬品を取り出し飲み干した…。 ----------------------------------------------------- 「隊長、爆弾野郎の全滅を確認しました」 「あぁ・・・全隊員に通達、これより我が隊は敵の深部に突入し、撹乱を計る。」 「はっ!!」 この部隊のこの行動により、たくさんの命の炎が消えずに済む事になる --------------------------------------------------------- 戦士部隊は苦戦を強いられていた…。 絶妙なコンビネーションで戦う三匹のカプリコによって・…。 「どうした!!手も足もでぬか!!」 先頭で戦っていたカプリコが叫んだ 「ならばこちらから参るぞ!!」 「応!」 「承知」 掛け声と同時に剣がきらめき、大地を真紅に染めた…。 「うううううああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 また一人の戦士が無残な肉片と化した…。 「フン!これが人間の剣術と言うのものか!」 「これでは、弱いものを虐殺しているようではないか!!」 三匹のカプリコが戦況を変えるのか…誰もがそう思ったときだった 「おっと!!人間様をなめないで欲しいな」 「ほんと、そうよね」 戦士の間をすり抜けるようにして、二人の盗賊が出てきた 「ほう…少しは骨がありそうだな」 「当然よ!フェイク・アルバート様のナイフのサビと慣れ!!」 アルバートがそういうと同時にモニカが詠唱を始めた 「我らはカプリコ三騎士!いざ尋常に勝負!!」 カプリコ達とアルバートとモニカの戦いが始まった…。 両者が果てるまで続くで有ろう戦いが…。 -------------------------------------------------------------- 作者の逆毛です…。 そろそろ決まった挨拶やめようかと思います…。 ついにカプリコとの戦争を始めました! 当初の予定だと6回目で戦争突入の予定でした…。 予定が狂うこともしばしば有りますがこれからも頑張っていきます!!
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