Mana of Saga 八 ぎぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!! 臓物をえぐられ、悲痛の叫びを上げてハンドカプリコが倒れた 「やった!!一撃!!それにしても結構倒したね〜」 「はい…そうですね、爆弾も残り少なくなってきましたし」 「そうだな」 「んーなんでここらへんにはカプリコがいるのに野営地周辺じゃないないんだ?」 「頭数じゃああっちのほうが有利だけど、腕と知識で行けばこっちの方が有利だろ だから警戒しているんじゃないのか?大魔術師様」 「確かにそうなのかも知れない…だが何か不安だ」 「そんなことよりももうすぐで任務期間終了だよ、早く帰ってゆっくり寝たいね」 などと会話を交わしながら、俺達は任務にあたっていた…。 先ほどの獲物を倒してからしばらく歩いた後だった 「待て」 先頭を歩いていたロルフが止まった 「何か…いるね、数は多くないけど」 ガサガサ、サッ 「ナイトカプリが6匹!注意して!」 ん?リーナって目が良かったのか?まぁいいや 「どーする!!リーダー?」 「言うまでもない!迎撃だ!」 俺が言う前に、詠唱の声が始まっていた…。 「ローリングストーン!」 巨大な岩がナイトカプリを押しつぶす 「負けていられないですね」 爆弾が宙を舞い、剣が墓標を描き、雷鳴が響きわたり、ナイフが赤く染まった 「次!ハンドカプリコ7匹!!」 リーナの声が響き渡る前に、俺は詠唱を始めた 「ファイアボール!!」 三つの炎の弾が飛んでいった…。 (まただ…アレはファイアビットだとか先生が言っていたな…。) 「フン!」 ショートソードが月の軌道を描いた…また一つ哀れな灯火が強風にあおられ消えた 俺達は確実に強い!そう実感した戦いだった 「それぇ!!ウインドブレード!!」 最後の灯火が女魔術師によって消された 「ふぅ…爆弾なくなっちゃいましたね…エリー持っていませんか?」 「いや〜もってないね〜けど後1日だから何とかなるんじゃない?」 「敵がでなければいいんですけどね」 「まったくだ」 「サラは工作系盗賊なのか?」 「はい、そうですレオンさん」 以外だ…おっとりとした顔のわりに火薬なんか取り扱うなんて…。 人間、顔で判断しないほうがいいのかもしれない…と思った時だった ---------------------------------------------------------- あっけなく任務期間3日間が終わってしまった 「任務ご苦労!工作隊が到着したので、近々大規模な作戦が決行される!! それまで諸君らはゆっくり休んで英気を養ってくれ!!」 やっと王子さまが到着したのか…待たせやがって…。 任務終了後も俺達は6人で楽しい時を過ごした…。 「大規模な作戦…ワクワクするね」 「そうだね〜楽しみだね〜」 「バリケードを爆弾で一斉爆破ですか、楽しみですね」 女に焚き火を取られた俺とレオンは、早々と寝るしたくをしていた 「ん?どうしたレオン?暗い顔して」 「いや…最近リーナが冷たいような気がするんだよね…。」 そうかレオンは知らないんだな… リーナが男を手玉に取るプロだってことを… 話によると、遊ばれた男の数は足の指を合わせてもたりないらしい これはかなり後で聞いた話なのだが リーナが始めて本気で付き合った男が「レオン」だってことを…。 「大丈夫だって!気にするな」 「そうだよな…」 レオンは自分に言い聞かすように言った 「五月蝿いぞ」 寝ていたロルフが唸った…。 「だな…俺達もそろそろ寝るか…お休みレオン」 「お休みヨハン…。」 俺達はいつものように堅い地べたに寝そべった 次の日が生死を分ける決戦の日だとも知らずに…。 ---------------------------------------------------- 作者の逆毛です…。 なんかなかなか物語が進みません…。 次こそはカプリコ達との決戦をさせます!! 文句・意見・感想・その他はレスにてお願いいたします
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