Mana　of　Saga　七


一体どれくらいたっただろうか…。

レオンがあそこで無理をしてから随分日付が過ぎていった…。

だが「バリケード駆除隊」らしき者は一向にこないし、野営地の雰囲気も変わらなかった。

俺達三人は野営地の隅っこで焚き火を囲んでいた…。

「これ、試験って言うのかな…。」

「さぁな…忍耐力の試験ではあるけどな」

まったくだ…いつまで俺達は地べたに寝ればいいんだ！？

いいかげん体が痛くなってきた

「もうすぐ帰れるさ」

聞き慣れてはいないが、どこかで聞いた事がある声が聞こえた

声の主は後からやってきた…。

「ったく、兄ちゃん無理しすぎだよ…本当に前線まで出てみるとはね…。」

いつぞやの盗賊が、仲間らしき人を連れてたっていた

「ったく…アンタがこんな人ばっかりだましているからヘンな名前がつくのよ！」

「いいじゃねーか、モニカ、こうしてこいつらは生きて帰ってきたんだから」

「しかもヘンな名前とはなんだ！？フェイク・アルバートっていう立派な異名だ！」

フェイク・アルバート？コイツは騙す事が得意なのか？

「とにかく！あんた達、もう二度とこの男の言う事は聞かない方がいいわよ

　　命がいくつあってもたりなくなるから…。」

モニカと呼ばれた女は、悲しそうな顔をして俺達に訴えた…。

「ところで、あんた達は何をしにきたの？」

「おお！忘れていた…上からの命令だ！よぉっく聞いておけよ

　　　　　　　　明日、午前8：00に野営地南門前に武装を整えて集合だそうだ」

「じゃあ俺らはこれで、お前さんたち死ぬなよ…。」

またもや、彼は言いたい事だけを言って去っていった…。

「明日の8：00？武装を整えて？哨戒でもされられるのか？」

「たぶんな…」

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翌日、指定された場所に指定された時間に丁度に俺達は着いた

そこには各職業の「訓練服」をまとった奴らがたくさんいた

「何でルアスの連中が入るんだ？」

レオンが呟いた

前では指揮官らしき男がなにか叫んでいる…。

「諸君らの任務は「哨戒」である！明日にでもルアスから増援が来るので

　その部隊の護衛と援護だと思って頑張って欲しい！！

　任務は六人一組で行ってもらう！！期間は3日間だ！

　範囲は野営地周辺を重点的に行ってもらう！！では諸君らの健闘を祈る！！」　

「6人一組ということは私たち以外に3人入るってことね」

「出来れば前衛が欲しいところだ」

「お！どうやらお望みどうりになりそうだぜ！ヨハン」

レオンが向こうを指差して言った

指差した方向には、戦士が一人と盗賊が二人、こちらに向かって歩いていた

「ふぅ、これで安心して魔法が使えるね」

三人はそれぞれ自己紹介を始めた

「俺はロルフ・マイヤー、戦士だ」

「私はエリー・シュタナー、見ての通り盗賊で、今年で18になるよ

　　　得意な技がえぐりです、エリーって呼んでね」

「私はサラ・ローゼンバーグ、盗賊です…よろしくお願いします」

自己紹介を返した後、しばしの間沈黙が場を制覇したが、レオンがそれを打ち破った

「一応リーダーを決めておこう！印象だけで決めるのもアレなんだけどね」

この言葉を皮切りに、場は一気に五月蝿くなってしまった

「私は…ヨハンさんを推薦します」とサラ

「俺はロルフを推すね、なんと言っても戦士だし」とレオン

「えーと私もロルフを推す事にするよ、レオンもそういっているんだし」とリーナ

「じゃ私はヨハンを推す！魔なのにダガー使っている所とか強そうだし」とエリー

「ヨハンを推す」とロルフ

「んーーじゃあ俺はやっぱりレオンを推すよ」と最後に俺が言った

ん？待てよ！俺に三票、ロルフに二票、レオンに一票ってことは…。

「じゃあリーダーはヨハンってことで！！」

しまった…なんてことだ！まぁ仕方ないか…。

俺達の隊は、ルアスよりの野営地の哨戒を命じられた

「じゃ、行きますか…。」

「了解！リーダー」「おーー！」「行きましょう…」「あぁ」「出発！！」

それぞれ個性的な返事をして、俺達6人は霧の立ち込める森の中を分け入っていった…。

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作者の逆毛です…。

キャラ少ない気がしたので増やしときました…。

一応全員紹介しておきます
　
　アルバート・マイヤー　　ルアス王国軍の軍人、正確には軍人ではない

　　　　　　　　　　　　　　戦闘方法が独自でその事から

　　　　　　　　　　　　　　「フェイク・アルバート」と呼ばれたりもする

　モニカ・アウスト　　　　アルバートの相方

　　　　　　　　　　　　　　アルバートとは小さい頃からの付き合い
　
　ロルフ・マイヤー　　　　王立アカデミー総合修練所の学生

　　　　　　　　　　　　　　家は代々騎士をやっている

　　　　　　　　　　　　　　必要最小限のことしか言わない

　　　　　　　　　　　　　　アルバートの甥に当る
　
　エリー・シュタナー　　　王立アカデミー総合修練所の学生

　　　　　　　　　　　　　  聖職者志願だったが、魔法の才能が無かったので盗賊に転職。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　サラ・ローゼンバーグ　　王立アカデミー総合修練所の学生　　

　　　　　　　　　　　　　　なぜがいつも敬語で話す

こんな感じです…。

いきなり増やしてしまったので死にキャラ出てきそうで恐いです

一応言っておきますが…ヨハンは逆毛じゃないですよ…。

さらさらの07番の髪で初期設定で選べる青です



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