Mana of Saga 壱拾


デカイ花火が上がってからかれこれ2時間はたっただろうか・・・・・・

戦況はディカメン軍が兵の数、兵の士気ともに有利である

対するルアス軍は主力の05連隊が「カプリコ三騎士」によって足止めされている

奴らを倒さなければルアス軍はまず勝てないであろう…。

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依然ヨハン隊は苦戦を強いられていた

「ファイアボール×4!!」

ヨハンの手から放たれた四つの火球は、同時に四匹のハンドカプリコを葬った

「みんな!!またきたよ!!数はカプリコ13ナイトカプリ7!!」

(クソォ!!また増援かよ!!)

「ヨハン、レオンたちがもたない。」

「わかっている!!!撤退だ!!

お互いに援護できる距離を保ちながら、戦闘区域を出るんだ!!」

「「「「了解!!」」」」

(おかしいぞ…俺らは主力の05連隊からは随分離れているはずなのに…)

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特殊盗賊隊はついに敵陣の真っ只中に突入した

「よし、これより我が隊は敵本営の制圧を開始する

           各員おのおのの判断で敵を撃破してくれ…。」

瞬時に命令は全隊員に伝わり、血塗られた制圧戦が開始された…。

盗賊たちはカプリコ達を夢の中へといざなった…さめる事のない夢の中へ…。

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目にもとまらぬ速さでキンマダガーが二回突き出された

「何の!!」

宙を舞って攻撃を回避すると、すばやく剣を振り下ろした

ガキン!

剣と盾とがぶつかりあい鈍い音を立てた

着地をして次の攻撃に備えようとした瞬間

鞭が剣めがけて伸び、剣に巻きついた

「こしゃくな!!」

剣を地面にたたきつけ鞭が解けた直後、鞭が蛇となり襲ってきた…。

それをカプリコは体を倒して回避した…。

「お前ら!!カプリコのくせに結構やるな!!」

「そなたらもやるではないか!!久しぶりだ!!このような相手は」

エイアグのヤモンクソードが炎を纏い始めた

「まったくだ…これでこそ戦争というものだ!!」

アジェトロがクイックスペルの詠唱を始めた

「我らを本気にさせたのは貴殿らが3回目だ!!」

フサムが初めてヤモンクソードを鞘から抜いた

三匹のカプリコがじりじりと間合いを詰めてくる…。

((来る!!))

「参る!」「応!」「承知」

掛け声とともにアルバートめがけて三騎士は攻撃を始めた

三騎士は戦士の勘で殺ったと確信した…だが………

エイアグの剣が宙を切った…。

「俺の名前…覚えているか?」

三騎士の後ろから声がした

「フェイク・アルバート…つまり騙し屋アルバートと言うことか…。」

「そうだ、さっきまでは手加減していたが、お前ら本気になったんでね…

   俺の本気をみせてやったわけよ。」

「何を!!!!」

フサムが爆弾を投げた…放物線を描きながらそれは飛んでいき爆発した…。

「あら、それでもカプリコの盗賊?もっとしっかり狙ったら?」

爆弾は彼らには絣もせず、空中でナイフと接触し爆発していた

三騎士は圧倒的な力の差を感じていた…だが彼らはあきらめなかった

「参る!」「応!」「承知!」

三騎士は再びアルバートを攻撃をした………………。

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「クソォ!!はさまれたか!!」

ヨハン隊は結局で敵にはさまれてしまった

「レオン、リーナ、魔力はどれくらい残っている?」

「私は後ローリングストーン4.5回分くらい…」

「俺はまだまだいけるぜ」

(クソォ!どっちも限界か…レオンの奴見栄張りやがって…。)

(使いたくなかったが…使うか…。)

俺はかばんからオオカミ帽子を取り出しかぶった

「ほぉ…オオカミ帽子なんて持っていたんだ〜」

じりじりと死が迫ってくる…それを払いのける方法は一つしかない…。

「エリーはリーナとレオンの援護を!!ロフと俺とサラで敵を蹴散らす!!

   リーナとレオンは牽制の魔法を頼む!!」

「「「了解!!」」」

それと同時に、レオンの声の魔法の詠唱がはいった…。

「みんなゴメンな…約束は守れそうにない…。」

レオンが悲しそうな顔でそう言った。

「ファイアストーム!!」

炎が俺達以外の生を全て奪っていった…まさに地獄だった…。

レオンは全員が助かったのを確認したあと、俺に笑いかけて倒れた…。

「なんで…なんで…なんでこんなことするのよ!!!!!!!!!!!」

叫び声が、怒号の響きわたる戦場を掛けていった…。

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「レオンは大丈夫でしょうか?」

俺が聖職者に尋ねる

「えぇ…命に別状はないと思います…ただ…」

「ただ?」

「一度に持っている魔力を全て放出したので
   「グレートリバース」でもかけなければ意識は戻らないでしょう…
     つまり、彼はミルレスが解放されないと、ずっと寝たままということになります…。」

俺達の間を目に見えない「何か」が通っていった…。

「私…いっつもレオンに助けられてばっかりだね……。」

悲しい声が、いつまでも俺の耳に残った…。

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最近、ストーリがパターン化してきたような気がしてなりません…。

挨拶送れました、逆毛クンです

そろそろ私はアスガルドを引退する予定なのですが、

小説の方は続けたいと思います…。