Mana of Saga 伍 昇進試験への参加が決まってからの3日が過ぎた…。 今日は準備のために街に出てみたが…出なかったほうが良かったかもしれない 「ねぇねぇ、HP回復薬とMP回復薬、どっちのほうがいいと思う?」 「んー俺らは魔術師だからMPだろ」 「じゃ決まりだね!!おばちゃんマリクシャ100個!!」 待て!待て!待て! 「あいよ、10万グロッドだけどおまけして110個にしておくよ」 お前ら…俺を殺す気か? 「ありがとー!じゃヨハンこれもってね」 「………………あぁ」 今日は戦争の準備をしにきたんじゃないのか? それともレオンとリーナのデートなのか? ともかく、こんなノリじゃ戦争に行く前にふたりに殺されてしまう…。 「じゃ次は武器屋だな!」 まだ行くのか!?!?!?!?これ以上はもてないぞ…。 「いらっしゃーい!」 年季がはいった声が、店の中に響いた。 「お!リーナちゃん、今日は将来の夫を料理する為の包丁でも買いにきたのかい?」 レオンが苦笑し、リーナが顔を赤くした 「結婚式あげるときはホピさんも呼ぶからね〜」 レオン…結婚しないほうがおまえの為だと思うぞ…。 「ありがとうよ…で注文は?」 ホピは精神上の衣服を着替えて言った 「えーと…ルクイドオーブが6つとケロンバンドが3つと…」 「ダガー10本とスターバックラーをくれ…。」 「ん?ダガー?10本も何に使うんだヨハン?」 確認するように聞くホピ 「それは決まっているだろ…投げる為だ」 ホピは目を丸くしていった 「ほぅ…シン以来のナイフ投げ魔か」 またか…シンって男、かなり有名らしいな…。 「へぇ〜、あのシンさんもナイフ投げしたんだ…。」 意外な顔をしてリーナが言った 「あぁ、アイツは盗賊、修道士、魔術師三つの職業になれた男だった…。」 そう呟くようにホピが言った 「おっと!無駄話しちまったな、注文はこれだけかい?」 「いや、あとストーンイヤリングを6つくれ…。」 「あいよ!じゃあ試験開始の3日前には作っておくから取りにきてくれ」 ふぅ…殺されずに済んだ…。 一通り買い物を終えた俺たちは、アカデミーに戻り各自の部屋に帰っていった…。 昼の支配者が、夜の支配者に倒されかけていたときだった コンコン ん?誰か来たのか? 「ヨハン、いるか?」 「いますよ先生」 「じゃあ、一時間後にアリーナまできてくれ…。」 元気の無い声で先生は言うと、立ち去っていた…。 アリーナ?またこの前の賊みたいな奴が来たのか? 「悩んでも仕方ないな、支度しておくか」 一時間後…俺はアリーナ向かった…。 「ジャスト!時間どうりだな、ヨハン」 そこには先生が立っていた…「戦闘態勢」の…。 「先生、なにをするんですか?」 先生はニヤッと笑いを浮かべていった 「決まっているだろ!!」 この声が開始の合図だった…。 「ファイアーウォール!」 異様に詠唱が早く聞こえた…。 「クソォ!」 無駄な言葉を発しながら炎の壁を回避すると、俺は詠唱した。 「ウィンドブレード!!」 空気が見えない刃となって敵を切り裂こうとした… 「ウィンドバイン!」 ウィンドバイン?アレはかなりの詠唱時間が必要な魔法だろ… なのに今なぜあんな魔法を…。 「随分戸惑っているようだな」 クソォ!なんて先生は余裕の表情なんだ!いくら魔力差が有っても…。 「もう一発いくぞ!アイシクルレイン!」 おかしい…いくら魔力差が有ってもあんなに早く詠唱は出来ないはずだ…。 「ファイアーボール!!」 渾身の魔力を込めて放ったファイアーボールは天へ昇って雨をふらせた…。 「ほう、ファイアビットでアイシクルレインを溶かしてしまうとは…」 ファイアビット?上級魔法なんか唱えた覚えないぞ…。 「よし!合格だ!!」 合格?一体なんのはなしだ? 「これは昇進試験の前の試験でな、担当の教生が参加を認めた後 その教生が生徒と戦って資質を判断する試験なんだ」 「そんな試験…知らなかった…。」 「まぁ今年からの試験だから知らなくても無理ないさ」 「そんな事よりヨハン、いつファイアビットを覚えたんだ?」 「いや…俺はファイアボールを唱えただけですが…。」 言ったとたんに、先生は大きな声を上げて笑い出した 「アハハ、やっぱりお前は魔術師の素質だ」 「おっと、そんな事より教えてやらなきゃならん事がある」 「あの高速詠唱の魔法ですか?」 「あぁ…アレは「クイックスペル」という、今のお前にゃまだ無理だがな…」 なんだ…俺には無理か・・・・・・。 「だがそれの代わりになる薬はある!知りたいか?」 ん?今日の先生は何か意地悪だぞ…作者大丈夫なのかな…? 「是非!!教えてください」 「じゃあ、町の道具屋に言ってこういえ!」 「おばちゃん!年取るのはやくなったね…。」と はぁ?先生は大丈夫なのか?作者よ 「フフ、そう不安そうな顔するな、行ってみればわかるさ」 「あと今日はもう寝ろ!あとこの試験の事は誰にも言うなよ」 そう言い残し、先生はアリーナを後にした…。 「ほんとにアレであっているのかな?」 と疑問に思いつつも、部屋に入っていった…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 作者の逆毛です…。 何か上手にまとめられません…。 おまけにアスになぜか入れません…。 やっぱり海や山じゃダメなのでしょうか? 今度はどこに行けばいいんだろう…。 ご意見ご感想はレスにてお願いします
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