Mana of Saga 四


「アイツ、魔術師よりは修道士向きなんじゃないのか?」

「いや、数ヶ月前にはナイトモスを一人で100匹近く倒したらしいぞ」

「ひぇー、これじゃあ軍部からのお呼びが掛かるのも時間の問題だな」

なぜ噂がながれているんだ?

賊と戦ったのを知っているのは先生だけなのに…。

「よ!未来の大魔術師さま!」

あぁ、コイツが先生から聞いたんだな…。

「なんだ?将来の大魔術師を顎でつかう魔術師さま?」

「そんなに機嫌を悪くするなって、ところで今度の昇進試験受けるか?」

ん? 昇進試験? もうそんな時期か…。

「お前は当然受けるよな、レオン?」

「あぁ、当然だ!!」

「考えておくよ…。」

あいまいな答えを残して、部屋へ戻った俺は考えた。

「昇進試験か…。」

おっと!!また説明を忘れてしまった…。(すまん、ヨハン)

昇進試験とはアカデミー内で行われる試験で

これに合格すれば「新しい服」と「新しい魔法」が支給される。

俺らは今、中等クラスなのでこの試験に合格すれば高等クラスの配属となる

高等クラスになれば「ルアスの軍部」からのお呼びがかかる奴も出始める

すなわち一人前の魔術師として認めてもらえるわけだ

だが…「戦争」への参加、そして「生還」してくる事が試験なので

毎年死者が続出している試験でもある…。

今年は多分ルケシオンで暴れている海賊の撃退か、

サラセン森のパンプキン族の退治、ノカン駆除のどれかが試験になるであろう…。

俺としてはノカン駆除が一番楽なのだが…。

まぁ、参加してみればわかるであろう。

参加を決めた俺は、早速レオンの部屋へ走った。

「おーいレオン!!俺も参加するぞ!!」

そう叫んでレオンの部屋に入ったが、そこはレオンと「見たことの無い女」がいた…。

「おぉ!!やっぱりお前もいくか!頼もしいね!未来の大魔術師さま」

俺に内緒で女を作っていた? レオンが?

一瞬俺は動揺したが、その同様も無駄に終わったようだ…。

「未来の大魔術師さま、恐い顔してどうなさいました?

 あぁ…お前に言っていなかったな。」

見たことの無い女は、イスから立って始めて言葉を発した

「始めましてリーナっていいます。私も今回の試験に参加するからよろしくね」

笑顔で自己紹介をしたこのリーナって女、つよいのだろうか?

「じゃあ早速届け出にいこう!!」

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「先生、俺たち今年の昇進試験、受けたいのですが…。」

「ん?参加したいならそこの希望用紙に名前とPTメンバーを書いて」

「PTメンバー?今年はPT試験なんですか?」

先生の言い間違いであることを願いながら、聞き返してみたが…。

「まぁな、今年はPT試験で試験内容は「ミルレス解放戦」だ」

「ミルレス!?何故あんな激戦区へ!!」

かわいい顔に似合わない大きな声で、リーナは叫んだ

「あぁ…今年の試験はルアスの軍部の援護だ…

三人一組でPTを組んで、カプリコ族のかく乱をする予定だ…。」

クソッ!! 相手はノカンじゃなくてカプリコかよ!

「まぁお前ら以外に、受験生は8組しかいない、

 裏を返せば、名声を上げるチャンスだぞ」

俺はレオンにすばやく目線を送り伝えた「やめよう」と

だが現実は無慈悲だった…。

「ここにいる三名、レオン・ギルバート、ヨハン・ヴァーミリオン

         リーナ・エアハルトは試験に参加させてもらいます!」

夢で有って欲しかった…

だが指で手の甲をつねっても夢は覚めなかった…。

「楽しみだね!!」

おいおい…さっき大きな声出して反発していたのはだれかな?

「試験開始は二週間後、まず最初は王国軍の野営地にいくことが第一試験だ

  詳しくはそれからだから、今から準備を整えておけ」

「はい!!!!」「はーーい」「はぁぁーーい」

三種類の返事が、教員室を駆け巡った…。

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こんにちは…作者の逆毛です…。

ためしにレオンの彼女をつくってみました…

 リーナ・エアハルト … 純血の女魔術師、どことなくキャラがレオンとかぶる

             年はヨハンらと同じで18で知識知恵並立系の魔術師 

             レオンのどこにほれたかは一切不明

             得意魔法は「ローリングストーン」

やっぱり設定がいまいちなので…あまりうまくいきません…。

こんどは海を漂流してきます

(つーかマジメな作品を書くつもりだったのにだんだんギャグのほうに…。)


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