Mana of Saga 弐


夜の支配者が沈み昼の支配者が支配を始めた…。

ヨハンはいつもより早く目がさめた

「ん…?もう朝か…」

ナイトモスにタコ殴りにされていたとは思えないほどの目覚めがよかった

「シェリフ先生は今日休んでおけって言っていたけどな…。」

どうも休む気にならない

数秒悩んだ結果、まず朝食を取る事にきまった

おっと、自己紹介をしていなかったな…。

始めまして!俺の名前はヨハン、今年で18になる。

親はどっちも盗賊でどっちも戦争で死んだ、兄弟はいない

俺が今いる建物は「王立アカデミー魔術修練所」通称「スオミアカデミー」で

察しの通り、俺は魔術師で得意な魔法は「ファイアーボール」だ


「おい!お前誰と話しているんだ?」

メンジョンローブ(通称「上級生ローブ」)をまとった上級生が、

機嫌悪そうに話し掛けてきた


「いえ、何でもありません」

「そうか…お前昨日、ナイトモスに半殺しにされたんだって?

 混血の魔術師は大変だな」

こいつはどうやら正当な魔術師の血筋らしい

殴ってやろうかと思ったが、これ以上イザコザを起こして退学になるのは勘弁だ

「まぁ…生まれなのでもうあきらめています」

「ほぅ、いい心がけだな、まぁせいぜい頑張りな!混血!!」

と言い残し、上級生は廊下の角に吸い込まれていった

つくづくむかつく奴らだ…。

あ!また説明を忘れていたな…。

混血と純血との違いを説明しておこう…。

親のどちらかが魔術師であれば「混血」で

親がどちらも魔術師であれば「純血」である

魔術には血筋が大きく関係してくる

基本的に魔術師の血が混ざっていなければ魔法は使えないのだが

俺は親父もお袋も1/2魔術師だったので魔法が使える…。

「ったくどこぞのへぼ作者のせいで何でこんなに解説しなきゃならんのだ」

意味の無い事をぼやきながら、食堂へ入っていつもの席についた。

「お!来たか!やっぱりお前は自重という言葉を知らないな」

耳に残る聞きなれたレオンの声が聞こえてきた

「これ以上講座を休めば俺は退学だ…休むわけにはいかない!」

「今日一日くらいはいいんじゃないのか?先生もいっていることだし」

冷やかすようにレオンが言う

「先生がいっていてもだ!!俺は休まん!!」

「なんと言っても今日は「格闘術」の講座がある。これだけは落としたくは無い」

なぜなら混血純血が関係ないからだ

「まぁ、自分の体は大切にしろよ」

「おう!」

俺は元気良くうなずいたつもりだった

だが、レオンには、俺の顔が死神に取り付かれた人間のように見えたらしい…。


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作者の逆毛です…。

今回は物語の設定の説明といったところでした…。

ここでまた少し説明を


レオン ヨハンの親友で純血の魔術師、得意な魔法は「モノボルト」
    趣味はピアノを弾くことです

シェリフ先生 一話でヨハンを助けた男、スオミアカデミーの知恵魔法の先生
       奥さんがサラセンにいる

知恵魔法 WIS依存の魔法です、簡単に言うと範囲魔法

知識魔法 INT依存の魔法です、簡単に言うと単体魔法


まだこれくらいしか考えておりません…。

こんな駄文ですがよろしくお願いします

また文句・意見・感想・などはレスにてお願いします。