Mana of Saga 壱 「人間は神に近い存在であり創造的能力を持ち得る。 また、対立と融合による発展を極めた時、人間は完璧な生命体になる」 この文章の発見により平穏は音を立てて崩れ去った…。 王は人間本来の能力を手に入れるべく、 有能な人材を開発する「アカデミー」を設立した…。 ------------------------------------------------------ 「ファイアボール!!」 ナイトモスへ火の玉が飛んでいき、この世からまた一つ命の炎が消えた。 「クソォ…何匹いるんだ!!」 「訓練生ローブ」とあだ名される、インボカローブをまとった魔術師が叫んだ。 しかし、叫び声もむなしくナイトモスの数は減る事を知らなかった…。 一体何匹倒しただろうか?ついに魔力を使い果たし、地面に倒れた。 「こんなところで人生のエンディングか…所詮俺の人生もそこまでだったのか…」 自分もあたり一面に転がっているナイトモスと同じように地に臥すのか。 近づいてくる羽音 視界に入るナイトモスの槍 激痛が走る腕 避けがたい死を確信したときだった… 「ファイアーウォール」 聞きなれた声で古代メンタルロニア語の魔法詠唱が入った 目の前に広がる炎の壁 遠ざかる死の足音 「大丈夫か!!!?」 「一人前ローブ」と呼ばれるメイジローブをまとった男が言った 「大丈夫で・・す……。」 と、言ったところまでは覚えているのだが。 それ以降は恥ずかしい事だが気絶してしまった…。 「ん…?」 そこは見慣れた天井だった。 「ヨハン…死んでいなかったか」 と先生は言った 「先生…俺…魔術師に向いていません、 あの程度の数のナイトモス、本来の血筋の魔術師なら数秒ですが、俺は…俺は…。」 それは、自分の負けを覆い隠す言い訳だった 「お前、何匹ナイトモスを倒したと思う?」 「は…30匹程度だと思いますが」 「ばか者!!!!お前一人で60匹は倒していた! お前が魔術師に向かないとなれば、誰が魔術師になればいいんだ?」 叫んだ後、先生は呆れ顔でそう言った。 「しかし…俺は…」 「もういい、今日は休め、あと明日の講座は取らなくてもいいぞ…。」 そう言い残し、先生は去って行った −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 始めまして逆毛クンと申します 暇人A大先生の作品に影響され書いてみました! 続けるつもりですが、アイディアが浮かばなかったらやめるつもりです(オイ 物書き歴六ヶ月という初心者ですが、なにとぞよろしくお願いします…。 なお、設定はスオミの街に住む18の青年「ヨハン」が主人公です ヨハンは「王立アカデミー魔術修練所」の学生って事になっています 詳しい設定は考えていないので、思いつき次第追加させてもらいます 文句・意見・感想などなどはレスにてお願いします
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