第8話 まだまだ、蒼は夢を見る ドアを開け、入ってきたのは板。 まるで、走馬灯のように 蒼の寝ているベッドのそばには、アレがいた。 記憶を読み返していく ──どうだい、様態は そして、最後の記憶まで読み終わった時 ──まあまあ、かな 本能が、ストッパーの外れていることに 二人の男の会話が ようやく気がついた 寝ている蒼の意識を揺さぶる 体がそれに従い その時カレワラは、かすかに雪が降っていた。 軽く閉じられている眼の中で 嫌な天気だね、と話す二人。 瞳の色が赫くなる 二人が後ろの窓を向いた瞬間 意識が覚醒する 蒼が、上体を上げた こうして殺人鬼が そして人類最悪が 復活した