『神々のその後〜宴の夜〜』 「あああああああ!!!煤i・□・;」とグレゴリは驚いた。 無理もない。 エリアは、今までの姿とは違っていたのだから。 数時間前まで見ていた肩までの長さの亜麻色の髪の毛が 今は腰くらいまでのストレートなロングヘアーになっていた。 そして、着ているものも太陽の世界の女性用の衣装だった。 「・・・(・・;」と言葉の出ないグレゴリ。 「こっちだって、この姿になるの恥ずかしいんだからね(///」 と言いながら、グレゴリにそっぽを向くと エリアは祭りで人だかりになっている道の中へと消えた。 グレゴリは、その場から動けないでいた。 20分後、太陽の世界の公園…。 「キィ…キィ…。」と音がするブランコに座っているエリア。 (はぁ…。グリフィゴール殿も無茶苦茶なぁ。(−−;)) と溜息をつくエリアの心境は、かなり複雑だった。 王位継承決定直後…。 「エリア。私としては、グレゴリの本心が読めない。 君にはグレゴリが懐いている。しかし、それが何故かは分からない。 そこで今晩一晩だけ『女として』祭りの中に紛れ込んでくれないだろうか?」 ということを言われていたのである。 (あぁ、気まずい。と言うより、宮殿に帰りづらい。それに今更、 どんな顔してグレゴリに会えと言うのやら。…やはり、逃げた方が いいのだろうか?(−−;?)) エリアは困惑していた。 その頃、まだほけーっとしていたグレゴリも困惑していた。 (えーっと。エリアを連れ出そうとして、エリアの部屋に行って…。) (で、エリアを見つけて引っ張り出そうとしたら…エリアが逃げて。) (しかもそのエリアが…。)と何かを思い出しかけて グレゴリの意識がさっきの一瞬に戻る。 マイソシア大陸 午後8時。 「太陽と月が夫婦になったのは良かったけれど、 その後100年としないうちに太陽と月は、引き離された。 昼と夜を分けるためにそうなってしまったらしい(−−;」 と言う聖職者の話を 隣に座る戦士は、夢中になって聞いていた。
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