『神々のその後〜答え〜』


マイソシア大陸 午後3時。

今日も快晴でかなり暑い。

中には木陰で休もうとして失敗している人や

川に足をつっこんで、足元から涼を感じる人もでてきた。

毎日の平均気温は何と30度。

さすがに往来の人の顔からも汗がしたたり落ちてるのが見受けられる。

それでも元気な人は、ルケシオンダンジョンへと乗り込む人もいる。

無謀なのか、それとも元気なのかはさておき…。


同じ頃、太陽の世界…

その頃、『王位継承問題』にも解決の糸口が出てこようとしていた。

最終的な候補者が3名に絞られ、今日誰が王位につくのかが決定した。

しかし、まだ当事者達はそのことを知らない。

再び、グレゴリに呼び出しがかかった。

そして、さっきとはうって変わって、エリアにも呼び出しがかかった。


「何かあったのかな?(・・?」

「解決したんじゃないの?(^^」

といろいろ話しながら王室まで歩き出す2人。


王室

「父ちゃん、何の用?(・・?」

「失礼致します(^^」

とやって来た2人に気が付いたグリフィゴールは、


「さすがは、我が息子だ!聞け、お前が次の王様として決定したぞ!!」

と嬉しそうな顔で言った。

「え?(・・」と状況が飲み込めてないグレゴリ。

「やったね、おめでとう(^ワ^」と笑顔のエリアを見て、

やっと…

「そっか。やったぁー!(>w<」と意味を理解したグレゴリ。


「さて、これでやっと私は安心することができた。

エリア、例の件は考えておいてくれ。(・・」

と言うと、グリフィゴールは手を振った。


「はい(・・(__」と頷いて部屋を出て行くエリア。

「例の件??(・・?」と訳の分からないグレゴリ。

「そのうちエリアが話すだろう」とだけしか答えてくれないグリフィゴール。

「父ちゃんの意地悪(><」と言うグレゴリに


「新たに王になるものが子供っぽいことを言うな。(・・」とたしなめると

グリフィゴールは、ビッ!と人差し指をグレゴリに向けた。

フッ!とグレゴリが消えたのを見て、少しだけ溜息をつくと

「さて、お祝いの準備をせねばだな(^^」とグリフィゴールは、ウキウキしていた。


太陽の宮殿、グレゴリの部屋…。

シュッ!とグレゴリは自分の部屋の中に現れた。

「父ちゃんってば、ひどいなぁ。(・・#」とムスッと怒っているグレゴリ

「まぁまぁ、機嫌直しなよ。グリフィゴール殿だって、グレゴリが王様に決定して

すごく浮かれているんだから(^^;」

ね。(^^ とエリアは、グレゴリを説得した。


「それは分かるけれどさぁ。あ!煤i・・;」

「??(・・?」

「エリア、さっき『例の件』がどうのとか言ってなかった?(・・?」

「ああ、あれ?つまんないことだよ。何てコトないことさ(^^」

とエリアは、話を流した。


いつもならこの一言で

「ふーん、そっか(・・。」と納得するグレゴリなのだが

今日ばかりは納得する気がなかったのか…。

「つまらないことって何?(・・?」と訊き返してきた。


「・・・今は言えないし、言う気もナイ。いじょー。(−−」

とエリアはサラリと答えて、追求する余地をくれなかった。

「父ちゃんといい、エリアといい、秘密主義者かぁ(・・;」

少しガッカリしているグレゴリを見て

「近いうちに分かるんじゃない?w」とだけ言うエリアの言葉に

グレゴリは一応頷いた。


マイソシア大陸…。

夕暮れ色に染まった空は、太陽の明るい光が空一面に広がって

明日も晴れになりそうな予感を見せていた。


「ねぇ、おかーさぁん。(・・。」と幼い子供が手をつないでいる親の方を見上げた。

「なぁに?(^^」と優しそうな顔の母親に

「明日、はれるかなぁ?(・・。」と幼い子供がきいた。

「お空に太陽の光が広がっているから、明日も晴れるわよ(^^」

と笑顔で答える母親に

「そうなんだ。今日のたいよう、キレイ(^^。」

と笑顔で幼い子供が空を見上げた。

「ホントねぇ(^^」と母親も空を見上げる。

こんなのんびりとした感じの親子が見上げている空に、気が付いた人が何人居たのか?

燃えるように赤い光が空に広がっている様子は、太陽が沈みそうになる時まで

鮮やかに残っていた。