第7話 『Lv20』


ミルレス町広場…。

そのピンキオの側に居るのは、あともう少しでLv20の聖と修の4人組。

コウリア・リーノア・アッシュ・ルークだ。

「あともうちょっとでオレとリーノアは…何だっけ?」

アッシュは、度忘れを起こした。

「もう。コークスクリューとセルフヒールよぉ(^^;」

リーノアが苦笑する。

「そうそう。ソレ!で、更にLv上げすれば21服ってトコかな。」

とアッシュはリーノアに確認をとった。

「私とルークだと21服希望ってとこですね(^^」というコウリアに

「うんうん(・・)”」と頷くルーク。

その4人は、果たして感付いていたのだろうか?

4人を物陰から見るものがいたことに…。


森の中…ミルレス〜ルアス4

4人は、狩りを始めた。

まだこの時点でPTを組むコトすらあんまりないこの4人。

しかし、それでも時折は組んで経験値を上げていた。


「稲妻パンチ!」とアッシュがスキルを使った。

いきなり殴られて怒ったナイトモスが持ってる槍でブスブス刺して来る

「痛ててて…。」と言いながらもアッシュは、アタックでナイトモスを殴る。

それから少ししてようやくアッシュは、ナイトモスを倒した

「ふぃー。」と一息つく間もなく、モンスターは沸いていた。

コウリアやルークも必死にセルフヒールやマイナーヒールを使っている。

そして、自分にきたナイトモスやタイドをスモールハンマーで叩く。

リーノアの方を振り向くと…正拳連発でタイドを倒している。

(やっば、このままだと抜かれる!!)

アッシュは、慌てて狩りを再開した。

負けず嫌いの影響がここで出ていた。


数時間後…。

最初にLvUPが確定したのは、リーノアだった。

「おめでとう(^^」
「おめー」
「おめっとさん!」

3人から口々にそう言われてリーノアは嬉しそうに笑うと

「じゃあ早速町に行って覚えてきます(^^」

と言い残し、ゲートを開いた。

リーノアの周りに光の魔方陣が現れた…と思いきや、リーノアの姿が消えた。

「アッシュも頑張らんとだな(^^」

ルークに笑顔で言われて

「分かってるよぉ(^^;」

そう言いながらも、アッシュはナイトモスを倒していた。

続いてLvUPしたのは、コウリア。

アッシュは、それから3番目にLvUPした。

「んじゃ、オレも行って来る!」

そう言い残して、アッシュも荷物の中からゲートを取りだして飛んだ。

「さて、コウリア。どうする?」

アッシュの消えた方を少し見た後にルークは、コウリアに質問した。

「決まってるわ。2人が戻って来るまで、狩りしてましょ」

と言いながらコウリアは、ナイトモスを武器で叩いている。

「同感!」とルークは、ニッと笑って頷いた。


ミルレス町…。

リーノアは、神官の所から戻ってきたらしい。

すぐさま『コークスクリュー』と『セルフヒール』を覚えて戻ろうとした時だった。

広場の近くで一つの光が現れる。

そこにはアッシュが立っていた。

「ここにきたってコトは、Lv20になったのね。おめでとう(^^」

と言うリーノアに「ありがと(^^」と言うと

アッシュは、神官の居る場所まで走って行った。


ミルレス〜ルアス4

相変わらず、コウリアとルークは狩りをしていた。

まだそれぞれが10%と11%

経験値としてそんなに差は無い。

しかし、コウリアは何かを見たらしい。

「ルーク、なんか今良くないもの見たんだけれど。」

そう言いだした。

「え?(^^;」とルークが驚く。

「なんか…強そうなのが・・・。」というコウリアの意見は、正解だった。

2人の近くの高台に何かが…いた。

白いガイコツをかぶり…その顔は、どず黒く

魚の頭のガイコツを大きく模したような杖のガイコツの部分をグルグル回し

身に付けているのは、ぼろぼろのローブと思しきもの。

口には出さなかったものの、ルークとコウリアは

(どうしよう…。)と驚きと共に困惑していた。