第28話 『分離の手段』


「さて、では行くぞ。一番手は誰だ?」と言うグリフィゴールに

「オレいきまーす(^^ノ”」と言ったのは、他ならぬアッシュだった。

「いいか?一瞬だけ痛いが、あとは痛くないぞ(^^」と言い残すと

グリフィゴールは、分離の手段を使った。


その方法とは…意外なことに『デコピン』だった。(^^;


(ひぃっ!つか、痛いだろアレは!!煤i・・;))

と声には出さないものの、残りの9人は思った。

思いっきり額に向かってデコピンが炸裂し、アッシュは倒れて消えた。

「よし、大成功だ。+(・・」と確信めいた一言を残し

グリフィゴールは、残りの9人に振り向いた。


残りの9人が後ずさる。

「い…っ、オ…オレは遠慮な方向で(^^;」

と苦笑まぎれに言うアシッドが壁際に追い込まれた。

「今、感覚と意識が分離しなかったら、死んでしまうぞ。」

とグレゴリの父親に言われるが、それでもアシッドから恐怖は、消えない。

「ぎゃー!!」と叫んだ後にアシッドの額にデコピンが命中。

アシッドの姿も消えた。


「こうなったら覚悟でも決めようかな(^^」

にこりと笑顔でカイムがそう言った。

「潔いな。だが、それが生きる力だ。」

この直後。カイムもデコピンを食らい、姿が消えた。


それから20分が経過するまで、デコピン地獄は続いた。

そして、10人の冒険者達の意識と感覚は『キャラが消えたこと』によって

分離された…。