第17話『石器の町』


スオミ町…。

ザーーーーーー!!と降る雨の中。

その広場の近くに点在するように現れる3つの光。

光が収まって現れたのは、クリス・レイン・ミーヤの3人。

「ついてきて。」と言うとクリスは、走り出した。

その遅れをとらないようにレインとミーヤが走る。


モノマインのクエストのおばさんの前を通り抜け

角を右に曲がって直進した先にイカルス案内人の『カルアト』がいた。

「コレに話しかければ、イカルスに行けるらしいの。…行くわよ。」

と言うと、クリスはカルアトに話しかけた。

その直後にクリスの姿が消える。

次にミーヤ・レインの順番で話しかけて消えた。


イカルス町…。

ドザーーーーー!!と大雨な天気の中。

地図で見て、やや左上側にクリスは現れた。

そのすぐ後にミーヤとレインも現れた。

「うわぁー。結構広い地形ね。」とレインが驚く。

歴史の授業で習ったであろう石器時代を思い出させる風景が広がっている。

「これだと探すのに多少は、時間がかかりそうね。」

冷静なはずのクリスも予想外の地形の広さには、わずかに驚いたらしい。

少々困り顔で周りを見渡していた。

「探してみる…。」と言うと、ミーヤは手を顔の前で合わせた。

ちょうどお墓で手をあわせて拝んでいる人と同じような感じだ。


と、その時。

ミーヤの耳飾が「リーン!」と音を立てて鳴った。

「え?」と思ってクリスとレインがミーヤの耳飾りを見る。

一見するとただの『ストーンイヤリング』

なのにソレは再び「リーン!」と鳴った。


多分、数分くらいしか過ぎてないかもしれない。

「クリスおねえちゃん、レインおねえちゃん、行こう!!」

と叫んでミーヤが走って行く。

クリスとレインは、ミーヤの後を追いかけた!


しばらく走ったところでミーヤの足が止まった。

そこは雑貨屋の近くにある石造りの家…。

その中には結婚式場の『トル』

家の外側の左には離婚の『グルイ』という名のNPCがいた。

そして、そこには「いいなぁ。」と呟く幼い男の子が一人。


「見つけたっ!リグレス!!」

とミーヤは、トルの近くにいる男の子の名前を呼んだ。

「え?あ、ミーヤ!(>w<」と振り返った男の子は、嬉しそうだった。

サーーー。

雨音が少し弱くなってきた。

「さて、またスオミに戻らないとね。(・・」とクリスは冷静な顔で言った。

「でも、その前にゲート買わないと…。あ、そう言えばさっき

売ってるとこあった!煤i・・;)行ってきまぁーす!!」

とレインは走り出した。


数分後。戻ってきたレインは、トルの家の中に駆け込んだ。

残りの3人も家の中に駆け込み、その中でゲートをもらって開いた。

ゲートから出る眩い光が、4人を包み込んで消えた。


スオミ町…。

ザーーーーー!

と降る雨の中、4人は宿屋に駆け込んだ。

その後、レインはWISで報告をした。

(レイン:「コウリア、子供見つけたよw」)と。

7人の子供がそろうまで、あと2人…。