『予想外の…〜師弟の会話〜』


「ししょー、おいしいです(^^」と笑顔でいろいろなものを食べているのは

風林火山の弟子のエシュオン。

「たまにはこんな風なパーティもいいでしょう(^^」

と笑顔で紅茶のカップを持っているのは、師匠の風林。


…と、そこへ

「あ。お師匠様、こんばんは(^^」と声がして

風林火山は、声のした方を振り向いた。

「ガブリエル、2ヶ月ぶりだね(^^」

にこっと笑顔で挨拶する風林に

「そうですね。でも、お会いできて光栄です(^^」

と挨拶するガブリエル。


2人のやり取りを見ていたエシュオンは

「おししょー、そちらの方は?(・・?」と質問してきた。

「自己紹介が遅れたね。このLv61服の聖職者はガブリエル。

僕の最初のお弟子さんだよ。

そして、ガブリエル。このLv1服の聖職者は、エシュオン。

今の僕の弟子なんだよ(^^」

と双方の自己紹介をした。


「初めまして、エシュオンです。(__)”」とエシュオンは、頭を下げる。

「初めまして、ガブリエルです。(__)”」と礼をすると

「でも、お師匠。エシュオン君、どこで拾ったのですか?(^^」

と陽気に言い出すガブリエル。


「うーん、あれは確か川の中。(^^」と風林火山は、にっこり笑って言った。

「か…っ、川ですか?!煤i・・;」と驚くガブリエルに

「うん。エシュオンがまだ何も分からずに聖職者になって

ミルレスの町を彷徨っていた時にいじめっ子がいたらしくてね。

何も知らないエシュオンを川に落として逃げたんだよ。

それで、おぼれかけていた時に僕が川に入って

エシュオンに手刀を使って、気絶したところを引き上げた。

危なかったよ。川の水、すごく冷たかったからねぇ(^^」

と風林火山お師匠は、笑顔を崩さなかった。

「なるほど。エシュオン君にそんなコトが(^^;」

「うん。でも、それからかなぁ。川から引き上げて介抱したんだけど

エシュオン、なかなか目を覚まさなくてね。

やっぱり引き上げた以上、死なせるわけにはいかないでしょ?

だから、リカバリ使ったよ。3回くらいね。そしたら、目が覚めて安心した。

…と思ったら、今はご覧の通り。君と同じく弟子にしてって頼まれてねぇ。

今に至るって感じだね(^^」

でも、悪くはないかな…。と言うと風林は、紅茶を一口飲んだ。

「オレがあなたを『父親』のように感じているように、エシュオン君も

師匠のことを『親』みたく思っているのかもしれませんね(^^」

とガブリエルは優しく笑った。


次の瞬間…

「おししょーは、『父親』より『母親』って感じかな。(・・」

とエシュオンに言われて、口には出さないものの

(えええ?!)と思ったガブリエルと風林火山。


だが、

「それでもいいよ。僕は『男』だけれど、でも、『師匠』なんてみんな違うし

それに…僕みたいな『師匠』が居てもいいんじゃないかな?(^^」

と開き直れるのは、師匠としての貫禄なのか?

風林火山は、にっこりと笑っていた。