『予想外の…〜トリック〜』 トフィの顔が近づく前にオレはトフィの顔をガッと掴んで、 自分の顔に引き寄せた。 え?これがキスシーンだって?? 本当にオレが何もなしにキスやったと思う?(・w・ 甘いね。恋愛対象でもない奴にゃ、オレはキスしない性格だよんw 偽のキスならありうるかもしれないけれどね。(・w<−☆ では、種明かし スタート!(>w<ノ” 「ふっ…。」とオレは、かすかに笑った。 そして「あはははは>w<ノシ」と爆笑した。 トフィの口のあたりには、口の大きさの1.5倍の幅の 『ガムテープ』が貼り付けられていた。 「オレが素直に『小細工なしに』キスすると思うわけ?w」と笑うオレに (トフィ:「うるせえ!」)とWISでトフィが反論した。 「でも、今回ばっかりはオレも腹に据えかねているからね(^^」 ニッコリと笑顔で言うと、イリュームはトフィの服の周りを探りだした。 完璧にカン違いしているトフィは 「うわ、触るな・・・くすぐったい…」とナゾな言葉が出ている。 (ここは女の特権を利用してみるか+(・・)) とイリュームは名案を思いついた。 その30分後…。 「ギィ…」とイリュームは部屋のドアを開けて パーティ会場へと歩き出した。 部屋に一人残されたトフィは、部屋の中にあった縄で 体中を頑丈に締められて、転がっていた。 しかし、その顔には何故か恐怖というよりも至福な感じがあったとか。 パーティ会場 「やっ(・・ノ”」と普通に帰ってきたイリュームに 「大丈夫か?!煤i・・;」とイリュームに気が付いたクーリエが訊いた。 「大丈夫wアブナイ目に遭う前に縄で不審者の動きを封じ込めたので 問題ないっしょ?(・w・」 ケラリと笑ってやり過ごす末っ子に少々の不安と安全に戻ってきた安心で クーリエは微妙な心境だったものの 「まぁ、無事に戻ったのなら安心だね(^^」とだけ答えた。 「イリューム、大丈夫かい?」 2番目にそう質問してきたのは、リゼルだった。 「べっつにー。女になろうが、オレは変わらないし。襲われそうにはなったけど その前に縄で捕縛したし、キスされそうになりかけたら、ガムテープ使うし ちょろいっすね( ̄ー ̄*」 とニヤリと笑うイリューム。 「すごいね(^^;」と驚くリゼルに 「でも、女の特権はちょい使ったかな(・・?」と言うイリューム。 「女の特権?(・・?」と不思議に言うリゼルに 「一言で言えば『色気』だ。(・A・」 キパッと言うと、イリュームは再びケーキを食べにテーブルの方へと向かった。 (ホントにイリュームは変わったなぁ(^^;)) とリゼルはテーブルの方で黙々とケーキを食べているイリュームを 苦笑の顔で見た。