『予想外の…〜夢と野望と〜』 リゼルの家…。 昔、自分が使っていたベットに入り込むと、オレは即座に眠りについた。 体がグタグタ状態だったせいか、ベットに入った途端に襲ってくる睡魔。 (あー、もう何にも考える気がしねぇ!) オレは、意識を手放した。 ほとんど熟睡状態だった…。 「あー、イリューム寝ちゃったね。しかも枕を使わないで(^^;」 と苦笑しつつ、リゼルは寝ているイリュームの布団のそばにある枕を掴み イリュームの頭を持ち上げると、その下に枕を置いて イリュームの頭をゆっくり置いた。 「すぅ・・・すぅ・・・(ー。ー」 イリュームはよっぽど疲れたのだろう、起きてくる気配がナイ。 (よく寝てるねw あ、ゴーグル着けたままだ、外してあげようかな。) ふと思いついて、イリュームの頭のゴーグルをソッと外す。 (わぁ、『可愛い青』使ったんだ。髪の色が前より変わってる。) リゼルは、イリュームが以前の『薄茶』の色の髪だった頃に組んでいた相方だった。 (時の流れだなぁ…。)とリゼルは思った。 「すぅ…(−。−」と眠りこけるイリュームの顔が見える窓の辺りで インビジブルを使いながら部屋の中を覗き込む者が約一名。 トフィだった…。 (いつか機会を狙わねば…そしてイリュームを我がモノに…。) 相変わらずの暴走思考で、トフィは機会を窺っていた。 顔を見られているだろうイリュームは、眠りこけていた。 深ーい深ーい眠りの中に入ったまま、イリュームは何も考えずに眠っていた。 クリスマスまであと27日…。