『予想外の…〜疲労困憊(こんぱい)〜』 アスガルドのマイソシア大陸の日が沈み。 昼間の帝王を覆うように夜の帝王が空に広がった。 「そろそろやめますか。(^^」とリゼルが言い出したのは、夜の10時。 「はぁ…はぁ…はぁ…。」とオレは狩りしっぱなしの影響で肩で息をする始末。 「最近、運動不足だね+(・・」とリゼルに確信を突かれて オレはもはや言葉が出なかった。 だが、一つだけ言い返せるコトがあるとするなら…。 「昼間からずーーーっと狩りやってたら、オレでなくともバテるぞ。」 それだけオレは言い返した。 事実、オレはあんまり休んだ(休憩した…だな。)記憶がない。 今日の時点では、少なくとも8時間以上は、ぶっ続けで狩りしている、 これだけやって肩で息をしているのは、果たして苦なのか楽なのか?? 「でも、イリュームと僕って組んでるとラッキーなのかな?(^^」 にこっと笑うリゼル。 「は?(^^;」と訳の分からないオレ 「だってさぁ。イリュームと組むと宝箱の発見確率がたっかいのなんの!! 今までに出てきた宝箱、何個だと思う?9個だよ、9個!! ココで他のPTとも組んだコトあるけれど、それでも良くて3個しか出なかった。 いやー、ホントに強運だw(>w<)」 とリゼルは『笑いが止まりません状態』の人のごとく笑っている。 (絶対、オレの運を吸ってるんだ…。)とオレは口に出さないものの そう思った。 でも…。 「ラファ姉、これでよかったのかな??」 なんとなく疑問に思えてきた。 果たして自分の考えたコトはラファ姉にプラスに働いているのだろうか?と 正直…やや、強引にアイデアをぶつけただけだったんじゃないだろうか? 今になって冷静に考えるとどうしてもそう思ってしまう。 だが、今更になっていきなり 「ラファ姉、もう『お料理教室』やめてもいいよ。」なんて どう考えても言えない。 「何とかなるよ(^^」 悩んでいるオレへの答えなのか、リゼルが笑って言った。 「そうだな…悩んだって仕方がないし、もう悩むにしても遅すぎる。 気楽に行くよ。何事もね。」 とオレは笑った。 「さぁ、撤退しよう。」と言うリゼルに頷いて オレとリゼルは、『ミルレスゲート』を開いた。 2つの光が彼らを飲み込み…そして、パアッとはじけて消えた。