君に贈る、巫山戯た作品〜続編(? その7 「あっ!ホントだ足が8本あるっ!!煤i・・;)」と驚くエシュオン。 驚くエシュオンを見て、にっこり笑顔の風林火山。 けど、ふいに守護動物を見て 「…どうやらこの守護動物は、飼い主が居るようですね。」と呟いた。 「ええ?!って、どうやって分かるのですか?(・・;」と言うエシュオンに 「カンです(^^」と風林火山は、答えた。 事実。風林火山は、ステータスも何も見ていない。 文字通りのカンだった。 だが、ここからがカンで済まされないのが、風林火山である。 相変わらず、守護動物のステータスを見ることはなく にこにこした顔で守護動物を見て、その頭をなでている風林火山。 目の前でにこにこと我輩を眺めている聖職者。 まるで何かを見透かされそうな気がするのであるが…何故だろうか? 我輩自身、抵抗しがたい力のようなものを感じるのは。 ああ。でもこの者の我輩を優しげな目で見て、なでてくる仕草。 思わず愛しのご主人(ますたぁ)のコトを思い出してしまう…。 彼の地でご主人(ますたぁ)は今、どうしておられるのだろうか? 風林火山の手の上で緑の物体は、思わず飼い主のコトを思い出していた。 しかし、それが風林火山の思うツボだったのだ。 「なるほどね(^^」と笑顔で風林火山は、守護動物に笑いかける。 その後に弟子のエシュオンに視線を戻すと 「この守護動物の…飼い主が分かりました(^^」と笑顔で言い出した。 「えええええ?!煤i・□・;)」と驚きまくるエシュオン。 ムリもない。いきなり連れてきた虫が『守護動物』だと知って驚き、 さらに師匠から『守護動物に飼い主がいる』と言われた。 これだけでも驚きなのに 目の前で守護動物に笑いかけながら頭をなでていただけのお師匠に 『守護動物の飼い主が分かった』と言われたら やはり驚かざるをえない。 「ししょー!何でそんなにいろいろと分かるんですかぁ?(@w@;」 エシュオンは、助けを求めたい気分で風林火山にそう言った。 …とその時。 「ムダムダ。コイツは『非常識』なヤツなんだから(−−;」 といつの間に居たのか元・狩り仲間のラウディスが呆れた顔で突っ立っていた。 「うわぁっ!出たー!!煤i>□<)」 まるでオバケでも見るような気分でエシュオンが叫ぶ。 しかし、風林は気が付いていたらしく。 「そこにいるのは気が付いてましたよ(^^」とにっこり笑顔。 「チッ。やっぱりバレてたか(−−;」とラウディスが舌打ちする。 「弟子っ子。コイツにはあんまり深く追求しない方がいいぞ。 コイツは昔。尊敬してたヤツの酔狂で『読心術』が使える体質に 勝手にされちまったんだよ。だから、コイツが望めば勝手に術が発動する。」 まぁ。ヤツは、コイツのコトを『芸術作品』だとかっつーてたが。 とラウディスは、風林火山を呆れた顔で見る。 「でも、ひどいですね。確かに読心術は使えますが、それ以外はいたって フツーの人であることに変わりはないですよ(^^」 とにっこり笑う風林火山。 「だが、心を読まれたくない奴からしたら、お前は敵だね(・・」 しれっと言うラウディス。 そんな2人の言い合いを見ているエシュオンは (この2人、スゴイや(・・)と成り行きを見ていた。 「さて、ラウディスは放っといて(^^」 ニコッとした笑顔でキツイ一言を言った後に 「エシュオン。僕はこれからルアスに行ってきます。 出来れば留守番お願いしますね(^^」 と言い残すと風林火山は、ドアの方に向かって行った。 「ええ?今からお出かけですか?」と言うエシュオンに 「食べ物やお菓子とか置いてあるので後で食べてください。(^^」 と説得する風林。 その途端。 「えっ?お菓子?w」とコロッと性格が変わったエシュオンは 「ししょー!気をつけて行って来てねぇー!!(>w<)ノシ」 と元気に手を振った。 「はい(^^」と言うと風林は、ドアを開けて出かけて行った。 「お前は相変わらず、弟子の懐柔は得意なんだな(^^;」 呆れながら言うラウディスの言葉を笑顔で受け流して、風林火山は、ゲートを開いた。 眩しい光が風林を飲み込んで消えた。