第6話『Lv上げ』


ティアイエルの言ってた方法…

ピンキオのクエストを請け負って、経験値をもらえるクエストを受ける。

この方法は、言われたとおりに試して正解だったかもしれない。

オレはようやくLvが8になった。

狩場も今までのミルレス分岐点からミルレス〜ルアス1になった。

(もっと頑張ろう!)改めて狩りでのLv上げを志すオレがいた。


タタタタタタタタ・・・とミルレス〜ルアス1を走りぬける音。

ふと、気が付いて振り向くとティアイエルが走っていた。

「おーい!Lv上げる方法、教えてくれてありがとなっ!」

と大きな声で言うと

「感謝の言葉を言うよりも狩りやんなさい!!」逆に叱咤された。

(何だい。せっかく感謝してるのにさっ(−−))

ムスッとした気分で狩りを再開するガブリエル…。


ティアイエルは、そんなガブリエルを無視して走り出す。

そして、ミルレス〜ルアス4に到着した。

(Lv20まであと2Lv、死んでなんかいられない!)

気合と共にティアイエルは、エリア内のナイトモスやタイドを狩り始めた。


そして、夕方…ミルレス町広場。

広場に着くなり、ティアイエルは武器屋の方へと走り出した。

そして、広場に戻ってきた時には21服になっていた。

「へぇ、お前もLvがあがったんだ。」


「?」と声のした方を振り向けば、そこには11服のガブリエル。

「お互い様ね。」と肩をすくめながら、言うティアイエル。

「まぁな。それよか、夕方か・・・。そろそろオレは眠るとするよ。」

と言うと、ガブリエルは踵を返して薬屋の方向へと歩き出した。

「ホントはこれから狩りの時間なんだけれどね。」

ティアイエルは、にこりと笑って小さく呟いた。


ミルレス町広場…夜。

昼間とまるっきり変わるコトなく、ティアイエルは森へと出かけた。

狩場でモンスターが出るのは昼間よりも夜が活発なのだ。

「どうせだから、このままLv上げね。」

夜のミルレス〜ルアス4は、ナイトモス・タイド・ディストの棲家だ。

飛んでるナイトモスにドカッ!とケリを2発ほど入れると

ナイトモスは倒された。

「この調子でガンガン狩るわよぉーw」

ティアイエルは、ワクワクした様子で狩りまくった。

その狩りは、夜中の2時まで続いた・・・。


翌日の朝7時…。

「ふわあぁぁぁ・・・」と欠伸をして、ティアイエルは目を覚ました

そして、いつもと同じように狩場へと出かけた。


そんなこんなで2人のLv差は、かなりかけ離れていった。

いつの間にかティアイエルは41服の格好で、ノカン村に行くようになった。

今はノリノリでノカンを倒している。

そして、オレは・・・ようやくLvが20になったくらいだった。

(いつの間にLv上げをしたんだアイツ?!)

オレは、驚いていた。

今のトコ、Lv差は20近くに広がっていた・・・。