その4 マルージらが構えていると、 しばらくしてから大勢の攻撃側のギルドの人々が現れた 「かなりの人数ね・・・レイズ、しょっぱなから「あれ」やってみない?」 とマリナがそう言うと 「え!?マリナさんなんでそれを知ってるんですか?」 とレイズは驚いて言おうとしたのだが、今はそういうことを言ってる暇はなく 「わたしました、やってみましょう」 とそう言った 「なんだ?守るのはたった二人かよ、これは楽勝だな」 と敵の一人がそう言ってマリノに襲い掛かってきた それに続くように大勢の敵も 「いくわよ、ファイヤーウォール!!」 とそう言うと、二人同時に同じようにあわせるようにして 敵の侵入を阻むように炎の壁が形成された 「そんな程度で俺たちが倒せると思ったのかぁ!?」 と、一人の剣士がそう言うと 「そして、メガフロスト〜!!」 とそう言うとあたり一面から粉雪が落ちてきたかと思えば、 一気に辺りの温度が氷点下をはるかに超え、 カチン と言う音がしたかと思えば、炎の壁は完全に凍り付いていた 「どぉ?炎の壁を氷の壁に変えて一瞬にして閉じ込めてしまう技は」 と氷付けになった敵に向かってそう言った 「ま、聞こえるわけない・・・か」 とそう言うと 「これでしばらくは持つはずよ、それまで準備でもしておきましょ」 とそう言うと、呪文を唱え始めた そう、強力になればなるほど呪文の唱えるスペルも多くなるのだ しばらくマリナが唱えていると、突然あたり一面からメテオの流星群が振ってきた というか、本当に流星群に見えただろう、 空を埋め尽くすほど、隕石が落ちてきたのだから・・・ 「・・・・へ?」 と、マリナはボーゼンとその場で立ち尽くしていると 「あぶない!!」 とマリナの後ろからそういう声が聞こえたかと思えば ロックシールド!! と声がして、門の上から飛び降りたレイズが シールドを展開してマリナを流星群から守ったのであった 「レイズ、大丈夫!?」 とマリナは驚いてそう言ったが 「さぁ、わかりません・・・・ってシールドが!?」 とそう言うとシールドにヒビが入ったかと思えば、 メテオが数個レイズたちに襲い掛かってきた 「マリナさん!・・・って。へ!?」 と、マリナを心配してそう叫んだのだが・・・ マリナの背中の羽が大きく広がるや否や、 先ほどレイズが張ったシールドの倍ほどの厚さのシールドが展開され、 メテオの攻撃を防いでいた そして、シールドに最後の数発のメテオがあたるや否や、 ドゴォォン と言う音とともに、マリナは反動に耐え切れずに、 そのまま後ろにいたレイズを巻き込んで吹っ飛んでしまった 「あいたぁ〜、レイズ、だいじょうぶだった?」 と上半身を起こすと、そう言って周りを確認したが、氷付けされた壁があるのと、 広範囲にわたってクレーターができている以外は何もなかった 「レイズ〜どこ〜?」 と、マリナがそう言うと 「こ、ここでぇ〜す」 と、マリナの下からレイズの情けない声が聞こえてきた 「さっきから下敷きにされていました〜」 と下を見ると、マリナの下にレイズが倒れていた 「ごめ〜ん」 とそう言って誤ったが、 「あ、いやぁ・・・別に大丈夫ですよ」 とそう言ったが、顔は真っ赤だった 「ん、顔が赤いけれどどうかしたの?」 とマリナはわけがわからずそう聞いたのだが 「あ、いやぁなんでもないですよ・・・ そ、それよりも、そろそろ氷が溶かされるころなんで持ち場に戻らないと」 と、そう言うとレイズは持ち場に戻って言った しばらくマリナはわけがわからず考えていたが 「ま、いっか」 とマリナは一人納得して、再び呪文を唱え始めた
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