その3


何はともあれ、レゴラスもついでにといって加わった攻城戦が

あと数十分で始まろうとしている

攻城戦の城は、ルアス城と比べると出城にちかく、まったく比べ物にならない

しかし、城を守る壁は超強力な防御力(大体バリゲード10倍分ぐらい)で
たとえメテオを使ったとしてもびくともしない頑丈である

なお、この城は前回マルージの仕掛けた(趣味)トラップが張り巡らされており、
それだけれもちょっとやそっとでは無人でも落とせないようになっている

さらにカイがこれまた城壁の上の幅を増築したり、門の強度を高めたり
かなり請った仕組みになっている(これまた趣味)

って言うか卑怯じゃないのか?と前回せめて来たギルドの人が言うほど

「不思議な」城である

正面と左右の合計三つの門があり、そこから攻め入る事になっている



ここは正面の門の前、レイズとマリナがそこで敵が来るのを構えていた

ちなみにレイズはマルージの弟子であるが、この姿で会うのははじめてである

マリナは門の前で待機し、レイズは城壁で待機していた

「そういえばレイズ、」
とマリナがそうレイズに聞いた

「なんですか?」
とレイズが聞き返すと

「今回の敵ってどんな連中なのかしら?」

「さぁ、そういうことはあまりよく聞かされていませんが、かなり強いそうですよ。
カイさんもかなり張り切ってましたし」

ギルマスのカイは人間破錠槌といわれているほどの攻撃力を誇る人物である

彼がそう言うということは、かなり強い敵なんであろう

「ま、やってみなきゃわからないってことですよ」
とレイズはそう言った

「師匠も来ればよかったのになぁ〜」
とレイズはそう残念がっていた

「ま、まぁ、別の機会にきっとくるわよ」
とマリナはそう言っておいたが。まさか自分がマルージなんていえるわけがなかった・・・

「「実践でしか身につかないことは多い」ってこれ、師匠からの譲り文句なんですよ」
とレイズはそう言った

「結構実践派なのね」
とマリナがそう言うと

「えぇ、かなり突撃派で周りをひやひやさせますが、
そんな師匠にあこがれているんですよ・・・私」
とレイズは遠くを見るような目でそう言った

「いいわねぇ、そんな憧れの人がいるなんて。
あたし、そういう人尊敬しちゃうわ〜」
とマリノはにっこりと笑ってそう言った

「えぇ、」
とそう言ったレイズの顔が、少し赤くなっていたのをマリノは知らなかった

しばらくすると
試合開始五分前〜、皆さん準備はよろしいですか〜?
と言う放送とともに、全員が構えた

              5

              4

              3

              2

              1

            攻城戦開始!

と言う合図とともに、大勢の攻撃側のギルドのメンバーが現れてきた

「さぁて、攻撃開始よ!レイズ、援護は任せたからね」
と、ダイズオーブ(女性時専用)を持ってマルージは敵がやって来るのを待ち構えた