第8話 闇そして強きもの


僕は目がさめた。

周りには来た時と同じように不気味な木達が立っていた。

モンスターは!?

と僕が聞くと。

ゼルが見張ってくれてるわ。

と彼女が言った。

起き上がってゼルの方へ向かうと、
彼は「大丈夫か?」と声をかけ、この先の事を話し合った。

この先アンディアスモンブリングとナイトメアーのエリアに入る、この先はもっと過酷になるだろう。

じゃあ私は、あなた達の間に入って治療と援護に入るわ。

僕はミィルを守りながら行くから、ゼルはどんどん行ってくれ。

分かった、じゃあ行くぞ。

僕らは奥へと進んだ。

より一層恐怖が増す中、僕らは闇へと進んだ。

と、その時、何かが地中から近寄ってくる、僕らは構えその正体はすぐ分かった。

アンディアスモンブリングだ、奴はモノボルトを使ってくる気をつけろ!

と、聞き終わると同時に雷が落ちてきた、間一髪で避け、その手の後方へと回る。

手に付けたままにしたナックルでその手を切った、彼女もパージフレアで応戦してくれた。

だが、何体もこちらに攻撃してくるので、1匹ずつ倒すのがやっとだった。

ゼルもナイトメアー達の攻撃に苦戦していた。

アンディアスモンブリングがようやく片付いた頃、僕たちは彼の応援に駆け付けた。

ゼルの方に気が行ってる隙に、僕はナックルを外しネリョチャギで倒したが、

もう一匹目に気付かれ、
とっさに目玉に正拳を下と同時に下に潜り込んで、また正拳をかました。

コンビネーション

ゼルの方は直線的な攻撃を仕掛け、スラッシュをして紙一重で受け止められたのだが、
剣が燃え、ナイトメアーの力が弱まった所を見計って、そのまま横に切りつけた。

フレイムスラッシュ

ナイトメアーは唸り声を上げながら目を怪しく光らせ、死んでいった。

僕らはミィルを治療を頼み、奥へと進んだ。

道端に何かを発見し、警戒しながら近寄ると、それは人だった。

すかさず彼女が診ると。

彼女、心拍がかなり荒いわ!意識も無いし、治療したいけどここじゃ危険よ!早く街に行きましょう。

彼女はその女性を抱きかかえ、走った。

だが、あともうすぐのとこでスピロウ達に囲まれてしまった。

俺達が奴の気を引く!その隙に逃げろ!早くしないと手遅れになる!

とゼルが怒鳴った、だが彼女は。

あなた達もここにいたら死んでしまうかもしれないのよ!私だけなんて・・・

その彼女の答えに僕は。

ばか!だったらその怪我を負った奴はどうなる!
俺たちは生き残る可能性があるんだから、その死にかけている人の方が先だろ!

僕達は彼女が逃げれる程のスペースと隙を作り、そして彼女は泣きながら無言で走った。

その彼女の後ろ姿がどことなく強く見えた・・・