第9話 危機そして安心


彼女が行った後、彼は言った。

で、この状況、どう打開する、何かいい方法でもあるのか?

彼が聞いてきたので話してみた。

まずバーサーカーレイジを発動させた後、
ウォーリアーパワーアタックである程度一掃する。

その間、僕が背後に来たスピロウ達を蹴散らす、で、どうだ?

すると彼が。

いいねぇそれ、いっちょやってみるか?

すると彼は作戦通り、
バーサーカーレイジを発動させ、ウォーリアーパワーアタックで一掃し始めた。

その頃ミィルは怪我人の治療にあたっていた。

まずい!心筋がズタズタだわ、
不整脈起こしてるじゃないの!一刻も早く治療しないと!

リバイブやリバースなんかじゃだめだわ、何かもっと・・・

そうだわ!リザレクションよ、だけど大丈夫かしら・・・

くっ一か八か、やってみないと分からないわ!

すると怪我人が

・・・・うぅ・・・ぐぅ・・・・・



まずい、早くやらないと!

ミィルは願いを込めて詠唱した。

すると。

その怪我人から光があふれ、その優しい光が傷をどんどん癒していった

・・・・ドクン・・・・・ドクン・・・・・ドクン・・・・・

脈も安定して意識戻ったわ、これで安心で・・きる・・・・・

ミィルは疲労で、そのまま倒れこんでしまった。

彼女の険しかった表情ががいつものやさしい笑顔へと戻った。

それから数十分経ってから、

「怪我人を担いだ聖職者が来た」と知らせを受けてやって来た2人が、
2人の姿を見て安心した後、部屋を後にした。

彼女が起きるや否や、慌てて怪我人だった彼女を見ると、
ベットの上で、すやすやと寝ているのを見て安心した・・・のもつかの間。

すぐに2人の事を思い出すとすぐさま部屋を出て、宿屋の女将さんに聞くと。

その2人なら、あなたの隣りの部屋の鍵をもらっていきましたよ。

と言うのでまた慌てて部屋に行くと、シファーズはテーブルでゼルはソファーで寝ていた。

彼女は2人にそっとリカバリをかけると静かに部屋を後にした・・・・・