6話、私の獲物は海賊サン ハイライトシーンに突入していきます。 やっと3週間前どうなったのかがわかるわけですよー(早く書け 「インビジブルか・・・」 船長は冷静に状況を判断できていた。 しかしこれも私の狙い。 「・・・無駄だっ!ディテクション!」 船長の剣先から淡い光が漏れ、爆発し、広い範囲に拡散する。 それに触れた私の体はすぐに元通りになっていた。 「それが君の最後の手段かね?」 「そう、これが私の最終手段。貴方を絶対に逃さない」 「そうか、じゃあ見せておくれ。その最終手段とやらを!」 そしてもう一度私は消える。 「どう違うというのだ!ディテクション!」 また剣先から光が漏れる。 そして爆発するその瞬間。 「こう違うのよ」 赤い紐状の物体が船長のわき腹を掠める。 船長を攻撃するためではなく正確にわき腹を狙う動きだ。 勿論光の爆発と同時に来たため船長は動きが鈍く、避けられなかった。 その紐状の先には何かのビンがついていた。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 船長の剣がアイツの胸を貫いていた。 それを見たときはすぐには理解できない光景だった。 「こいつは死んだ。君もすぐに同じ場所へ行ける」 ショックで船長の話はほとんど聞いていなかったような気がする。 「・・・生き返らせたいか?」 「!?」 船長の突然の一言に私は希望の光を見つけたように振り向く。 船長の手には一つのビンが握られていた。 「これは古代の医学術を詰め合わせて完成した蘇生薬だ。コマリクと言う」 「人を生き返らせる薬が存在している・・・?」 「私たちは最高神によって記憶を消されているからな、まだわからないことも多い」 「それを・・・」 「ああ、やるとも。しかし一つ条件がある」 私は息を飲む。 3週間後に私を満足させるような戦いを見せてみろ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「コマリク、確かに貰ったわよ」 「鞭とは・・・やるな!」 「言ったでしょ?私は戦闘が苦手なの」 「逃げる気か?」 船長の挑発的な言葉に私はこう返す。 「私は盗賊、狙った獲物は逃がさない」 勿論、貴方も獲物。 愛用の短剣が日の光で煌めいた。