突然の・・・


「君を破門にする。」

 

え?はもん・・・?

 

「し・・・師匠・・・ど・うい・・うことですか・・」

 

言葉が繋がらない。

耳に届いた言葉が繰り返される。

はもん?波紋?破門?

 

師匠は何も言わず、僕に背を向け

鞄から何かを取り出し、僕に投げた。

 

投げられたものは僕の手に乗っかり

見ると・・・スオミゲートだった。

 

「これで今すぐ帰りなさい。」

 

そういうと師匠は光に包まれ

服が青い服から白い服に変わる。

鞄からビショップスタッフを持ち、こっちを振り返ってきた。

 

「まだいたのですか。早く行きなさい。」

「師匠・・・!!」

「・・・っ!!」

 

師匠が何かを言いかけいたのが見えた。

けど、僕の耳に届いたのは

人でないものの雄たけび

そして、爆音・・・

 

僕はその原因を確認することなく

突然の爆風に一瞬気を失った。

 

全身に激痛が走る。

師匠に言われた事が繰り返される。

 

  君を破門にする。

 

ウソでしょ、師匠。

答えてください。まだ僕は師匠を

越えてません。まだ教わることがたくさんあります。

だから師匠・・・なんかの間違いでしょ・・・

 

薄れていく僕の意識。

 

「リカバリ!!!」

 

淡い光が僕を包む感覚に陥った。

全身の痛みが一気になくなり・・・

僕の意識が現実に戻される。

 

「し・・・しょう・・・」

 

僕を抱いている人・・・師匠が

哀しい顔していた。

 

「し・・・

「傷が開きます。

 ここで休んでなさい。」

 

師匠は僕をそばにある木に置き

僕に背を向けた・・・

 

がさがさ

 

原因が師匠の視界・・・僕の視界にも映った。

 

それは・・・

 

プロベラを回し、飛んでいる機械・・・

赤いローブみたいのをつけたモンスター・・・

逆に青いローブみたいので手に当たるところに

円盤の刃をつけているモンスター・・・

 

すべて・・・この森にはいないようなモンスターだった。

このモンスター達はこの森の奥にある・・・

ダンジョンに住むものたち・・・

 

なんでこんなところに・・・

 

師匠は赤い羽根帽子を深く被り

戦闘が開始された・・・