日常の破壊


「師匠ー」

 

スオミ森を師匠を追う形で

僕は聞きたかったことを聞くことにした。

 

「ん?」

「今日はなんで・・・?」

 

どういえばいいのかわからない。

出来事は昨日・・・。

突然のWISに驚きながら

取ると相手は師匠だった。

 

『明日の朝は暇かい?』

 

前置きも無く、師匠はそう言った。

別に予定もないし、めったに師匠から

WISしてくれることなんてなかったから・・・

承諾すると・・・

 

『じゃ明日9時にスオミのピンキオの所で!』

 

そういうと、WISは切れてしまった。

 

 

「あぁ・・・

 いいじゃないか久々に弟子の狩りに付き合うのも・・・」

 

笑っている師匠の表情・・・

複雑すぎて分からないんですが・・・

そういうことを考えさせてくれないモンスター達。

次々に襲ってきて・・・

もう黙々と狩っています。

 

って今日のモンスター沸きすぎでしょ。

 

ナイトモスエリアなんですが

入った途端・・・

もう視界いっぱいに・・・

 

数分後・・・

 

「片付いたね。」

「・・・はい。」

 

疲れました、はい。

なんというか師匠回復してくれるだけで

モンスターのタゲ・・・全部僕なんですもん。

 

疲れた僕を見る師匠の視線が気になり

見てみると驚いている表情なんですけど・・

 

どうしました?と聞くと

 

「いやー、一撃で倒せるとは・・・」

 

そりゃ、僕だってナイトモスくらい倒せますよ

っと言いたいんです。本当は・・・

 

「修行しましたし。」

 

と師匠に笑っといた。

 

 

 

ちょっと休憩した後

歩を進めた僕。あとを師匠が付いてくる。

さっきと状況が逆なんですが・・・・

 

なんか考え事しているみたいで足取り重い師匠。

そんな雰囲気に負けて何も言えずただ歩く僕。

 

・・・もう我慢できないですけど・・・

もう壊していいですか?この空気・・・

 

もう耐え切れず口を開こうとしたとき

 

「・・・・・!」

 

僕の名前が耳に聞こえて・・・思わず

 

「へっ?」

 

とマヌケな声をあげてしまった。師匠に失礼だよな。

 

「な・・・なんですか、師匠。」

 

呼んだんだから聞く権利はあるだよう・・・たぶん

ものすごく真剣な表情なんですけど・・・

 

「・・・君に言うことがある。」

 

また・・・重い空気です。

あの・・・もしかして僕、今日、厄日ですか?

 

「はい、なんでしょう。」

 

明るく振舞っておかないと

僕、壊れそうです。というか壊れる寸前です。

 

師匠の顔を見ているんですが

段々表情が変わってきたんです。

なんというか・・・こんな表情、僕見たこと無いんですけど。

 

「師匠??」

「・・・今、言わないと

 私は後悔するようだ。」

 

はい?

 

「君を破門にする。」

 

 

いつもの日々が・・・

音を立てて、壊れたような気がした。