題名不明その7


また番号変えるの忘れていたーー煤i ̄□ ̄;;
――――――――――――――――――――――――――

村に着いた私を待っていたのは、
予想もつかないものばかりだった・・・。

まさに地獄図だった・・・

家が燃え、そこから人が出てくる・・・
時には火を纏い、他の人が火を消そうとする・・・

それだけならましだった・・・

まだ降り注ぐ雷に打たれ、
人の形をした黒いものを見るまで・・・

雷は人も直撃していた。


家から何事か、と出てきた人・・・

逃げ惑う人・・・

悲鳴をあげ、そこに泣き崩れる人・・・

人の形をした黒いものに「おかあさん・・・」と泣く子供・・・


容赦なくすべての人に雷は直撃していた・・・

「な・・・・なん・・・

その声は言い終えることなく、轟音に消される・・・

私の隣に一つの閃光と熱さを感じ・・・
横を振り返ると・・・


さっきまで話していた彼が・・・雷に打たれ
黒くなっていた・・・


「ぁ・・・あ・あぁぁぁぁ・・・」
私は声にならない声をあげていた・・・

目の前で彼・・・いや黒いものは力なく崩れていく・・・

それを急いで受け止めに行っていた・・・

手を黒くなることを気にせず、抱きしめる・・・
淡い色の光が私を包む・・・

(・・・無駄かもしれない・・・けど!!)

回復をかけて、生き返るとも思えない。
しかし・・・私は諦めない・・・

いつの間にか、雷はやみ・・・雨が降り注いでいた・・・

家の火は雨により消され・・・
辺りに、静けさが包み込んだ・・・

動くものは私以外いないような気がしてならない・・・

まだ回復をし続ける私に一つの声が聞こえた・・・

  −無駄だと分かっているのにやり続けるのかね?−

確かにそう聞こえた・・・。

  −さて、君に問題だよ・・・−

投げかけられる声に私はただ聞き入っていた・・・

  −この惨劇・・・誰が原因かな・・・?−

寒気がした・・・。眼前を見上げる私にやっと声の主は
姿を現した・・・。何も無いところから現れていた・・・

黒いフードを被り・・・顔まで見ることはできないが
笑っていることが・・・わかる・・・

私はただ見返すことしか出来なかった・・・

出された問題に答える気が無いわけではない・・・
答えを知っているからこそただ見返すことしか出来なかった・・・

  −わかってるみたいだね・・・
   
    なら・・・次私達が取る行動は分かるね・・・?−

言い終えたやつからおぞましい殺気が満ちていた・・・

「あぁ・・・わかるとも・・・

黒いものを地面におきながら・・

  なら・・・私の行動もわかるなー!!」

手をやつの方向に向け、手に魔力を込め
出される魔力の塊・・・

(これが私の最高呪文だ・・・)

塊はやつを目掛け、すさまじい速さで距離を詰めていた・・・

やつは避ける素振りも見せない・・・
いきなりの攻撃に驚いたんだろう・・・

(直撃だ!!)

そのあとの光景はすべて、スローモーションに見えた・・・
塊がやつの手前で止まっていた・・・

そして、やつは笑みを浮かべながら・・・

  −怒りにまかせての魔法ははかなくもろい
    それくらい分かってるでしょう・・・−

塊に風が纏い・・・押し返されていた
そして・・・

  −お返ししますよ・・・
   君の怒り・・・をねー

塊はやつのほうに行かず・・・私のほうに戻ってきた・・・
風を纏ったせいか・・・さっきより早かった・・・

眼前に塊が・・・




ガバッ

いきよいよく、起きる・・・
「・・・ゆ・・め・・?」

まだ満月がミルレルを照らしていた・・・
月光に照らされ、彼女の影が伸びる。

「・・・最悪だ・・・」


そう一言言うと寝袋から手を出して・・・見ていた。
月光に照らされ見える手を見ていた・・・。

普通の手だが・・彼女にはどう見えたのだろう。
その手に一粒の水滴がおちる・・・


そして、彼女を包むかのごとく
予想はずれの雨が降り注いだ。


そうして、彼女にとって最悪の日の幕開けとなった。