題名不明その3


まだ、書き続けます。
もう、誰も読んでいないんでしょうが・・・
書き続けます。(自己満足のためにー)

今回やっと、名前がでますが・・・

アスやってる方と同じ名前であっても、無関係なので
そこのところよろしくおねがいしますm(_ _)m
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彼女の目の前に飛び込んできた風景は、
先ほど神官がいた風景と変わらなかったが、
辺りには人があふれていた・・・。

彼女はその場から動かず、眺めていた。
彼女の目の前を人が行き交い、話声が聞こえる・・・。
小鳥もさえずり、平和でしかない空間を描いていた。


(あの世界にはない空間だな・・・)

しぶしぶ、彼女は思った。
あの世界にいい思い出が無いからだった・・・。

(こんな世界に私は何をできるのだろう・・・)

彼女は思う。この平和の世界に対して、自分が出来ることは・・・?

(・・・破壊か?それとも・・・)

彼女は思う。あの世界でやってきたことを
ここでもしてしまうのではないかと・・・


そんな、頭の中で行き来している彼女の正面に立ち、
彼女の顔をうかがっている人がいることに気がついた。

彼女が顔を上げ、その人を見る。

木の陰で、よく表情は見えないが、
紫がかかった髪を伸ばし、彼女を不思議そうに見ている女性がいた。

「うーん・・・、うーーーん?」

なんか悩んでいた。言葉が出ないのか・・・
ただ、考えてるだけなのか・・・それは不明だった。

「・・・どうかしました?」

彼女が聞いてみる。

「・・・いや、なんでもないわ。気にしないで♪」

微妙な回答だった。

目の前で悩まれ、そして何も無いと言われて、
素直に「あぁ、そうですか・・・」とは言えるはずも無い。

沈黙が辺りを包む。悪ければ一生続くかもしれないと思った。

まぁ、それは突如破られる。

「・・オンー」
誰かが呼ぶ声が聞こえた。

「シオーン、何やってるの?」

彼女の前に立った女性を呼ぶ声だった。

「あぁ、ごめん。今から行くから待ってーー」

シオンと呼ばれた女性は、
さっきの悩みの顔などなかったのごとく、答えた。

「それじゃ、さっきのことは本当に何も無いから。
 バーイ♪」

と言って、呼んだ声の主のところまでダッシュで行ってしまった。

たどり着いたシオンに愚痴を言う声と、
それに対して謝るシオンの声が、彼女の耳にまで届いていた。


しかし、彼女の耳には聞こえてはいなかった。


彼女の表情は硬く・・・驚きに満ちていた・・・。