題名不明その18 アスに入ったら 臨時のメンテでここに逃亡・・・(;_;) もうそろそろ、キャラ紹介とか真剣に考えようと思います。 (感想レス、いまだに続行します。 まだたくさんあって困りながらつけていきます。 少々お待ちを・・・) ――――――――――――――――――――――――――――― 死とはなんだろう。生とはなんだろう。 辺りは真っ暗で彼女は立っている。 いや浮かんでいるに等しいだろ。 もう落ちれば、地の底まで行きそうな・・・ 妙な空間にいる・・・。 誰もが知っている。死と生。 そして生きるものすべてに存在する。 しかし、私には死がない。 そう、永遠に存在し続ける。そういう存在。 闇という存在。 名づけられた名は数知れず。 会った人の数も・・・生きてきた年も・・・ そして、見てきた死んでいく人の数も・・・ だから、わからなくなる。 死とは?生とは? 私に生きていく意味とは? 私に死んではいけない意味とは? わからない。誰も教えてくれない。 積み重なるのは、疑問と罪・・・ 私が殺した生あるもの。 私のせいで死んでいったもの。 次々に手が染まり もやはその存在さえも消したくなる。 「私はなぜ生きている・・・」 突然の目覚め。 目を開けば広がる漆黒の闇。 「・・・死んだのか・・?」 辺りを見渡す。 どこ見ても見えるのは、闇であり何も無い。 ただ・・・重力に対して横たわっている自分がいる。 体を起こす。 右腕に激痛が走る。思わず左手で押さえる。 右腕から伝わる、左手の感触。 何か布のようなものが右腕に当たる。 「・・・生きているのか・・・」 ギ〜 と、開く扉から差し込む光に 思わず、目を手で覆う彼女。 その光で、彼女がベットの上にいることがわかる。 「あっ、起きている。」 まったく驚いていないような声をあげる。 ピンク色のピエロ帽子、ジャグルヘダーを頭にかぶせた少女がそこにはいた。 「ラナ〜、起きているよー。」 扉を片手に誰かに呼びかける。 その奥から「えっ?」という声が返ってきた。 パタパタと廊下を走る音が聞こえ その主が扉から顔を出す。 濃い青色の長い髪をたなびかせ 水色の服装がよく似合う女性がそこにはいた。 どちらも彼女が知らない人たちであった。 体を完全起こし、ベットから出ようとする彼女。 しかし、体が言うことを聞かない。 「こらこら、安静してないと駄目だぞ。」 部屋に入りながら まるで、彼女を子ども扱いするピエロの少女。 「そうですよ。絶対安静です。」 何かを手探りで探そうとしている ラナと呼ばれた青髪の女性。 パチッ と音と同時に部屋に光が付く。 暗闇になれたせいで、 目がまぶしく、手で避けようとする彼女。 やっと彼女の姿がわかる。 右の膝や左手、足など数箇所に包帯が巻かれていた。 「・・・ここはどこですか?」 (包帯巻きだよ・・・) 少し冷静になってきく彼女。 「ミルレスの一角の家だよ。」 「ミルレ・・・ス・・・ そして、あることに気づく。 彼らは!!?ネクロ・・・」 ゴスッ 言いながらベットから飛び上がって行く彼女に、 見事ボティーブローを決めたピエロ帽の少女。 そのままベットに寝かせる。 彼女の意識が再び闇に消える。 「ぎゃぎゃーうるさい!!」 「セレン・・・起きたといっても まだこの子は怪我しているのよ。」 後ろで手を押さえながら言うラナ。 「でもさー・・・」 「でもさーもありません!!」 言い返せず、黙るセレン。 明かりを消し 扉が閉まって部屋が再び暗闇になる。 廊下に立つラナとセレン。 そしてゆっくり歩き出す。 「ところで、セレン。 いい加減、その帽子取らないんですか?」 「いいでしょう。 今日のナイトモス狩りから出たのー。」 「・・・シュンさんとシオンさんの狩りの手伝いではなかったんですか?」 「途中でシュンが休憩している間に狩っていただけだよ。 シオンはどっか行っていたんだもん。」 「・・・・・・」 彼女がいる部屋まで届いた声は 次第に聞こえなくなり、静かになっていた。 静寂が包み込む部屋のベットで 彼女は再びあの・・・夢を見ていた。
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