題名不明その16


うわーーーーー・・・(/□ ̄)/
本当はこの話で・・・この戦闘終わらすはずだったのに・・・

長い・・・長すぎた・・・

m(_ _)m↓ぺこっ
すみません、次の話で絶対終わらせます。
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「まず、あの杖を壊す。」

アイテムを見ては分けていく彼女が言う。

「どうしてです?」

アイテムを追加させたはいいが
何をしていいのかわからず、ただ彼女を見ていたメディアが言う。

「・・・杖にはいろんな効果がある。
 あげられるのが、増幅と抑制。」

「増幅と抑制ですか・・・」

「そう・・・
 魔力を増幅させたり

 抑制・・・すなわちコントロール。
 魔力を多く持つものが、暴走しないために使う。」

話をしながら、手は動かしていた。
メディアは黙って聞いている。

「さっきも見たとおり
 あいつは魔法を使った。
 しかし、常時つかえるわけでないようだ。」

そこまで言い終えると
ホロバとセイジリーフを見て、その辺にある石で、つぶし始めた彼女。

「どうしてそう言い切れるんですか?」

「もし、最初から使えるなら
 もう君達は黒焦げだったはずだよ。

 ・・・・・・

 たぶん、環境の変化か・・・
 この土地に眠る力かなにかが
 元々使える魔力を押さえ込んでいると思う。

 しかし、魔法が使えた状況を考えると
 感情の高まり、怒りあたりかな?
 それがあいつが魔法を使える引き金みたい。」

手を休めず、言う彼女。

「・・・怒らせなければ使えないなら、なぜ杖を?」

最初にあげた質問が繰り返される。

「・・・最初の質問から脱線していたね。

 魔法が使えない状況で
 杖が武器をなる。

 そうなれば、杖を壊してしまえば、
 あいつは、素手で戦うしかなくなる。勝機くらいは見えてくるさ・・・」

すり潰したものをモス皮に入れる彼女。

「・・・すごいですね。
 よくこんな状況でそんな考えが生まれますね。」

目の前にいる自分と同じくらいの背丈の少女が、
ポンポンと知恵を出すことに驚きを隠せない。

「・・・・」

何も言わない彼女。

聞いてはまずかったのかとメディアは後悔する。

「・・・これは?」

自分のアイテムを見終わり、
メディアが追加したアイテムに入った彼女が手に持つ、黒く丸い物体。

「爆弾です。主に盗賊が・・・」

「いやこっち・・・」

左手に持っていた爆弾を置き、指を差す先にある青い石・・・

メディアの目の前にあり、ひょいと拾うメディア。

「トルコ石です。スオミにいるポンという
 モンスターが持っている物です。」

「・・・」

視線を落とす彼女。

「どうかしました?」

「いい策を思いついた。
 君にも協力して欲しいんだけど・・・いいかな?」

「はい!」

即答答えるメディア。
しかし、考えていることは別だった・・・。

(トルコ石でなにができるのだろう・・・)



「まず一つ、この爆弾でネクロの注意を彼からはずす。」

人差し指を立てながら、話す彼女。
それを見て頷きながら、爆弾を受け取るメディア。

「二つ、また爆弾を使い煙幕を起こす。
 これは視界を奪うため、あいつの手前に落とす。」

二本目の指を立て、そして三本目を立てる。

「三つ、残りの爆弾を使って
 ネクロに向けて投げて欲しい。」

「三回もですか?」

無言で聞いていたが
三回目のはさすがに不思議に思ったんだろう。

「ただ、ネクロの向きを確認のため。
 また土煙で見えなくなるけどね。
 ・・・・
 最後に君にやって欲しいことがあるんだけど・・・」

「私にできることなら。」

「三回爆弾を投げた後、私が杖を壊すから
 その後、ネクロの背後取れるはずだから
 ・・・そのダガーでネクロを刺して欲しいの・・・。」

沈黙が降りる・・・。

(え・・・?私がネクロを・・・?)

声に出さないものの顔に表れてしまっている。

「いや・・・無理ならいいんだ・・・。
 時間もうないね・・・。
 ・・・
 あっ、
 木に隠れながら周り込んで
 そして、彼にこれを渡して使って欲しい。」

渡される黄色い袋。袋と呼べるのか不明であるが・・・
さっきのホロバとセイジリーフを詰めたやつだろう。

「これは?」

「傷薬で塗るやつ。効き目は(たぶん)抜群だよ。」

・・・たぶん?

ぼそりと、聞こえるか聞こえないかの声で言う彼女。

「合図は一つ目は君自身で始めて。
 二つ目は私が手を上げるから・・・
 三つ目は下げたらやって。」

彼女はメディアを見る。
ただ立ち尽くすメディアがいる。

(頼る人は誰もいない。
 シュン兄は怪我してしまってる。
 この策で大丈夫なんだろうか。)

複雑な気持ちが少女の中をぐるぐると回り始める。

彼女に映るメディアはどう見えただろう。

「・・・メディア・さん、もし
 君がミスっても誰も責めないよ。

 予想外のことだって起こる。
 なら自分のできることをしようよ。」

メディアは彼女に飛びつき泣いてしまった。
怖かったんだろう。もし自分が失敗したら・・?

彼女の言葉で少し重みが取れたんだろう。




「・・・さて行こうか。
 ネクロは待ってくれないみたいだからさ。」


「はい・・・
 あっ・・・」
「ん?」

「名前・・・聞いてなかった・・・」
「・・・この場を凌いだら教えるよ。」

そしてメディアは走り出す。
それを見送り、前を見据える彼女。

目の前の光景にネクロとシュンが映る。


「さて・・・」

モス皮を袋にしたやつに何かを詰め始める彼女。


このあとはどうなるか。

それは・・・

彼女にも・・・誰も・・・知らない。