題名不明その14 んー・・・ 最近、微妙に考えたことがあるが・・・ どうも、失敗しそうな予感がするんだよな・・・ まず、この小説を終えることにしようと 考える。〆(_−) ―――――――――――――――――――――――――― その奥からもう一つ・・・ 驚きながらも、体を左にずらす・・・ (間に合わない・・・) 火の玉は彼女の右腕に当たり 威力を徐々に弱めながら消えていった・・・ 「・・・魔法使えるのか・・・」 戦士を地面に置きながら立ち上がり、左手を右腕に当てる。 淡い光が右腕を包む。 (火傷がひどい。右・・・使えないな。) 「ごめん、ちょっと借りるね。」 戦士を横目で見ながら、地面に刺さった戦士の剣を持つ。 そして、目を閉じる彼女。 時が止まるような感じだ。 誰も動こうとしない。ネクロも・・・そして彼女も・・・ そして・・・剣をネクロにゆっくり向けながら 目を開く彼女。 時が動き始め、風が彼女の髪を揺らす。 空気が一層・・・重く感じる・・・。 ふと気づく・・・ 彼女の赤い瞳が・・・冷酷な青い瞳に見えていた・・・ 彼女が一歩踏み出そうとしたときだった。 辺りを包む音・・・風に乗せ・・・ なんというか優しい、癒される・・・ そんな音だった。 ネクロの後ろ、彼女とはネクロを中心にして 逆のほうに一人の少年がハープを片手に立っていた。 少年に視線が集まる。 少年が音を止め、辺りを見回す・・・ ネクロケスタ、彼女、そして奥で倒れている・・・・ 「アレン!!メディア!!」 少年の声が彼女の耳に届く。 「う〜・・・ん?」 彼女の後ろから発せられた声に驚き 彼女が振り返ると、来たときに気を失っていた少女が 頭を手で押さえながら起き上がっていた。 「あれ?シュン兄・・・?」 辺りを見回り、状況判断が鈍っているんだろう。 そして横に倒れている戦士と彼女の奥・・・ ネクロケスタを見て状況に気づく。 「あ・・・アレン!!」 アレンを揺さぶる。 彼女がメディアに寄り、押さえてやめさした。 「このアレン君も大丈夫だよ。」 とつぶやき、メディアを落ち着かせる。 そして、ネクロのほうに振り返る。 そして、ある光景が彼女の目に止まり・・・ 「・・・あぶない!!」 彼女が叫ぶ。 シュンに向け、火の玉が発射されていた。 身を翻し避けるシュン。 しかし避けれたのは一個であった・・・ 奥に隠れて、もう一つの火の玉が シュンの左足に当たる。 「シュン兄ーー!!」 メディアが、ダガー片手にネクロに襲い掛かろうと走る。 しかし・・・ メディアは何かによって前に進めることができなかった。 後ろを振り返る。 彼女がメディアの手を掴んでいた。 「は・・・離して!!」 彼女は何も言わない。 離そうともしない。。 「こ、このままじゃ・・・シュン兄が・・・ 普段着で・・・足・・け・がしちゃ・・ったし・・・」 目に涙を浮かべながら 彼女に訴える・・・。 「・・・たとえ、君があいつに挑んでも・・・ 力は及ばない。それくらいわかってるんでしょ。 何も変わりはしない。ただ君が死んでしまうだけ・・・」 やっと口を開いた彼女。 メディアは心臓を掴まれた気分になった。 彼女の気配・・・いや青い瞳からだろうか。 重い・・・空気があたりを包む。 「・・・幸い、時間はある。 彼が、ネクロに殺されるまで・・・ まだある。」 そういうと、ゆっくり目を閉じる彼女。 いまさら、何を考える・・・。 誰も死なずにこの状況を打破する方法・・・ それとも・・・・ 再び、ゆっくり目を開ける・・・。 気のせいだろうか。 さっきまで、覆っていた重い空気が軽くなる。 彼女の瞳は普段の赤に戻っていた・・・。 「・・・時間は有効に使わないと駄目か。」 そういいながら、 彼女は自分の鞄をひっくり返し、中身を地面にばら撒いた。 一つ一つチェックしている彼女。 その光景を見るメディア。 もう手は離され、ネクロに向かって挑むこともできる。 後ろではネクロが しゃがんでいるシュンに向かって歩いていた。 そして 彼女がアイテムを見ていた側に アイテムが追加される。 驚き、見上げると メディアが鞄を翻し、立っていた。 「・・・私には何もできない。 けど、協力はできる。 シュン兄を・・・皆を助けて。」 「・・・。 努力はしよう。」 静かに流れる風は、時をゆっくり流れていると思わせる。 だが、命の取り合いは刻々を時を刻んでいた。
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