日常生活 仕事編 続き


フィレス「さて…あとはそこの魔術師だけだ」

リカーラ「ま、負けませんわよ…」

フィレス「フン、当たらないことぐらい馬鹿でも分かってるハズだろう?」

リカーラ「さぁ…?わかりませんわよ…」

フィレス「声が震えてるぞ?そんな状態で俺を倒せるとでも?」


アルテス「フィレェェェェェェス!!」


俺は目を閉じたまま大声を上げた

そしてヤツは俺の方へ振り向く

フィレス「視界が閉ざされている癖にやる気だけは一人前だな
     そこまでして殺されたいか?いいだろう、元々貴様を殺せと言われてるんでな…
     この女より先に殺ってやる」

リカーラ「アルテス!無茶ですわ!お止めになさって!」

アルテス「大丈夫だ…俺を信じろ
     こんなヤツ、すぐ片付けてやる」

そう言うと、ヤツは俺に忍び寄ろうとする

俺もヤツにいると思われる方向へ目掛けて突進する

フィレスもダガーを構えアルテスを迎え撃つ

フィレス「アルテスよ!それは勇気ではなく無謀と言うのだ!
     地獄で後悔するがいい!」

アルテス「…それはどうかな?」

フィレス「なっ!?」

その瞬間、俺はカッと目を開く

俺はフィレスの顔面目掛けて正確に槍を繰り出す

-ピアシングボディ-

フィレス「ぐぅ!」

突然の誤算に、さすがのフィレスも焦った

フィレスはダガーを引っ込め、無理矢理体勢を崩して避けようとする

槍はヤツの顔を確実に刺した…ハズだったが

顔には命中することは無く、槍はヤツの肩を貫いた

刺した衝撃でフィレスは吹き飛び、民家の壁へと叩き付けられる

壁に円状のヒビが入る

フィレス「ぐはぁ!!」

フィレスは、口から血を流し悶絶する

また、肩からも大量の血が流れ出ていた

アルテス「ハァ…ハァ…」

やっとこさ…ヤツに槍をぶち込んでやった…

そしてフィレスは信じられないような顔で俺を見ている

フィレス「き、貴様ぁ…目が…見えていたのか…!?」

アルテス「あぁ…シェルのホーリービジョンのおかげでな」

シェルは俺の後ろでガッツポーズをしている

フィレスはシェルを禍々しい瞳で睨みつける

フィレス「あのアマァ…先に殺しておけばぁ…」

フィレスはフラフラとしながらもその場を立つ

アルテス「そこまで重傷を負っておいて俺に勝てると思うなよ…?
     親父の敵…今こそ取らせてもらう!」

フィレス「ぬぅ…ぐぅ…」

リカーラ「アルテス!!なんて無茶を…アナタ、一歩間違えたら死んでましたわよ!?」

リカーラが俺にへと慌てて歩み寄る

アルテス「なぁに、たとえ死んでもコイツだけは相打ちで仕留めるつもりだったからな」

リカーラ「良くありませんわよ!あなたが死んで困る人の事も考えてくださいな!
     次やりましたらファイアストームですわよ!」

アルテス「誰が困るんだ?」

リカーラ「ぇ?…ぇ〜と…それは…」

リカーラは顔をボッと赤らめている

何か言えない事なのか?いやそんなことはどうでもいい…

俺はフィレスの方へと視線を戻す

アルテス「さて…貴様には聞かなければならないことがある
     フィレス、お前はさっき『頼まれた』と言っていたな…誰に頼まれた?」

フィレス「…俺が言うとでも?」

アルテス「ならココで消えてもらうぞ」

絶望にひしがれた表情でもするのかと思ったが、ヤツは何故かそこで笑みを浮かべた

フィレス「ククク…ア〜ハッハッハッハ!!
     俺がこの事態を想定してなかったとでも思ったか!?」

アルテス「…何!?」

俺は慌てて槍を構える

フィレス「アルテス!次に会う時は貴様の最後だ!覚悟しておけ!」


フィレスは肩の痛みに顔を歪めながらも、

胸ポケットから煙幕と思われる丸い球体を取り出すと

それを地面目掛けて叩き付けた

途端にボワっと白い煙が立ち込める

リカーラ「きゃあ!何ですの!?」

アルテス「ま、待て!」

フィレス「ハ〜ッハッハ!!インブジブル!!」

シューという音と共に隠蔽魔法『インビジブル』が唱えられた

と、同時にヤツの気配は消えうせた

もうこれでは追跡不可能に近い



アルテス「フィレェェェェェェス!!!」


俺ははちきれんばかりの大声でヤツの名を叫ぶ

だがそれはただ虚しくこだまするだけだった…



…………………



……………



………



……



…












???「アルテス!アルテス!」

アルテス「ん…」

リカーラ「良かった、無事でしたのね!」

シェル「良かったデス…」

目を覚ました俺の周りには、リカーラとシェルが居た

どうやら、俺はアレから気を失っていたらしい

シェルが回復魔法をかけてくれたようだ

俺の部下やペコも既にピンピンとしている

シェル「リカバリ連続で唱えマシタ…」

アルテス「ん、あぁ、ありがとう…
     世話になったな…」

リカーラ「えぇ、この子、凄い形相をしてリカバリを連発してましたわよ
     アルテス、この子と知り合いですの?」

アルテス「あぁ、戦士時代に一度組んだ事があってな…」

リカーラ「ふ〜ん…そうですの……」

俺が返事を返した途端、リカーラは不機嫌そうな顔になった

何故だか理由は分からないが…

とにかくコレ以上刺激はしない方がいい…怖いからな…




しかし…俺を殺すよう命令したのは一体誰だ…?

…まぁいい、次にヤツを確実に仕留めて聞き出せばいいだけだ

俺は脳裏に考えを巡らせたが、今は止めておく




アルテス「しかし…シェルよ、よく俺を覚えてたな」

シェル「エェ、私はアナタの事忘れてはいませんデシタ
    助けてくれてアリガトウ」

抜群の笑顔でシェルは俺にそう言う

シェルはどこか異国とのハーフで喋る言葉は少しなまりグセがある

語尾がいささかおかしい発音ではあるが、通常の会話には苦労はしない

アルテス「そうか…世話になったな
     それじゃあ俺は事の次第を城まで報告しなければいけないから
     ここらで失礼するよ」

シェル「ぁ、待っテ…」

シェルが俺を不意に呼び止める

アルテス「何だ?」

シェルの方に向いた時、何か温かく柔らかい物が口に当たった

それが何なのかを理解した瞬間、頭が真っ白になった





…!?



キス…?





ニコっとして俺から唇を離す

シェル「コレ、私の国の感謝の印デス♪」


…しばし頭が働かなかった…が…


背後から出る、フィレスをも越える殺気を感じ、ハッと我に返る

この殺気は……まさか…

恐ろしながらも、後ろを見る


リカーラ「アァーーーールゥーーーテェーーーースゥーーーーーー」


アルテス「ヤバ!」


リカーラ「ファイアーーーーストーーーム!!」


アルテス「ま、待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」













豪快な爆音が、その日、ルアスに響いたという



















(≧∀≦)b( ̄▽ ̄)b楽屋部屋d( ̄▽ ̄)d(≧∀≦)


作者「はぃ、こんばんわ、作者です
   今回もこんな駄文を見てくれてありがとうございます^^
   さて今回の楽屋部屋は新キャラである、シェルさんとペコさんに来ていただきました」

シェル「どうも、初めましテ、シェルと申しマス」

ペコ「ペコです、初めまして^^」

作者「名付け親さんの要望でこのキャラが存在してるわけですが
   やっぱり本人とは少し性格が異なっております」

ペコ「どうでもいいんですけど、私のセリフが3つしかなかったわね
   しかも1つは悲鳴ってどういうことなの?」

しばし沈黙

作者「…ゴメンナサイ…ワシの力不足デス…」

ペコ「まぁいいわ、代わりに私主役の話でも書いて頂戴」

作者「イヤですと言ったら?」

ペコ「あなたに拒否権なんて無いわ」

作者ブラストアッシュ

ペコ「痛ぁ!」

作者「少シ痛イ目ニアワナイトワカラナイデスカ?(悪魔のごとき笑顔」

ペコ「…わかったわよ」
  (いつか墓にしてやるわ…)

作者「あぁ、けどまぁペコさんとリカーラが出会ったサイドストーリーでも書こうと思ってるから
   期待はしておいていいよ」

ペコ「ぇ、そ、そう…ありがと」

シェル「私のセリフが少ないデ〜ス><」

作者「ありゃ、小説じゃ大胆な事してる割にはあまり喋らないんだね?」

シェル「ぇ、何が大胆なのデスカ?(自覚してない」

作者「…天然ですなw」

シェル「???」

作者「それじゃそろそろお開きにしましょう
   この小説を見てくださった皆様、ありがとうございます^^

   私を見かけて軽く声をかけてくだされば嬉しいです><
   むしろ感想くれたら嬉しくてもう頑張っちゃいます!(ぉ

   それでは〜また次回〜」

シェル「さよならデ〜ス^^」

ペコ「また次の小説で会おうね〜」
   



SEE YOU AGAIN















---どうでもいい話---

やっとファイアストームかましたな…リカーラ…(w