I WISH ・・・2 〜時を超えた者〜


現代、カプリコと呼ばれる魔物が砦を築きし場所。
そこに3人の冒険者が歩いている。

先頭にはアメットを被り、金髪の長髪と青いマントを風邪に揺らし、
手には鋭い金色の槍をもつ騎士、彼の名をスルト。

羽のついた帽子と、青白の十字が書かれた服、杖をもつ聖職者、ミレィがついて歩く。

一番後ろに、同じく羽帽子、
ピンクいろのドレスのようなローブをきて、
彼女の右上には魔力を帯びたオーブが回っている。

名をレイチェル、スルトとミレィの師匠であり、宮廷魔術師である。

「あ〜やっと塔の入り口だよ〜、さすがに歩くと遠いよね〜。」

「まだ一匹も倒してないのに疲れない!
そんなのじゃ君の新しい羽帽子なんてまだまだ先のはなしだよ?ミレィ」
そういってスルトはミレィの肩を軽く叩く。

「そうそう、がんばって。」師匠のレイチェルも声をかける。

「はあ〜ぃ、中いこー!」三人はカプリコ塔へ足を踏み入れた。

襲ってくるハンマーをもったカプリコや、
爆弾を投げてくるプラコなどを倒しつつ、奥へ進んでいるときだった。

「あ〜! 師匠、変な光がおちてくる!」スルトは空をさして突然叫んだ。

「行ってみましょう。」三人は光の落ちたところへ駆け出した。

光は地上で輝き続けていたが、徐々に薄れていく、、、。

「あっ、中に人がいる!」
光が消えたそこには、黒い長髪、年は15,6歳くらいの男の子が倒れていた。

右手には見たこともないような大きな剣が握られていた。

レイチェルはそっと近づき、その男の子のそっと揺すってみたが反応はない。

ただ、死んでいるというわけでもなく、規則正しい呼吸がきこえる。

「とりあえず、ルアスの私の家に運びます、 ─ウィザードゲート!」

4人の足元に魔方陣が形成され、フッと消えた。

そのまま彼女の家のベットに運び込まれた。

隣では、師弟3人が男素性を探す手がかりはないかと、男の持っていた荷物を探っていた。

もっとも、彼の荷物など、
柄の部分に古代文字のような字が書かれた大剣と、ネックレスひとつであり、
彼が目覚めるまでは何もわからないと諦めて、晩御飯の材料を買いに出て行った。