第5話 ミルレスの町の日が落ち、外はもう夜になっていた。 しかし、ミルレスの活気は一向に衰えることなく逆に活気になっていた・・・。 昼間の活気もさることながら、 夜狩りにサラセンダンジョンに出かけていく者もそうザラではない。 その活気の中。クーリエは顔見知りやミルの友人と楽しく喋っていた。 「でもクーリエさんがいきなりゲート使って、どっか飛んだときは驚いた」 と昼間会った修が笑いながら言った。 「ゴメンよぉ。実はその時の記憶がなくて、意識が戻った時にスオミにいたもんだから(^^;」 「スオミ?!ほぉ、実家の方に飛んでたのか(^^;」 「知り合いにも会ったよ。でも…」「でも?」と一人の戦士が反復する 「なんか大事なこと、忘れてるみたいだって言われちゃったよ」 「ふーん。まぁ、思い出すっしょ?今は気楽にしとき」と半分おちゃらけて修が言った。 「そうだね。あ、そろそろ時間だから、家に帰るよ。またね(^^ノ”」 とみんなに手を振り、クーリエは家路に向かった。 ミルレス町の薬屋エリア ここの民家の一つを住処にしているクーリエは、一つの民家の中に入った。 部屋の中は、ベットや暖房器具、机と椅子・本棚がスッキリと整頓されている (久しぶりに故郷へ帰っていっぱい話したから、今日は少し早目に寝よう) と思い立ってベッドに入った・・・ だんだんと睡魔が強くなってきていつしか寝てしまった。 クーリエは夢をみていた・・・。昔の・・・過去の夢を・・・。
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