『神々のその後〜アーリアとアーシア〜』


マイソシア大陸アスガルド。

夜の支配者が姿をひそめ、朝の支配者が町に現れる頃

2人の少女が目を覚ます。


彼女達の名前は、アーリアとアーシア。

それぞれが『土』と『木』の妖精の子供である。


「今日は、どの町から行くのぉー?(・w・?」

「そうねぇ、どうしよっかぁw(^ワ^」

いつもこんな感じで気楽に相談している2人。

「昨日の夜にはここだったから、今日はここから行きましょう(^^」

と言うアーリア。


ここ…と言うと作品を読んでる方には分からないので、

昨日のルートを言うと…

昨日は、この2人。

スオミ→スオミ森→ルアス→ルアス森→ルケシオン・・・と続いて

ルケシオンダンジョン・海賊要塞入り口→ミルレス→ミルレス森

このルートで通り抜けては、その土地の土や樹木に力を与えていたのだった。

そして、今はミルレスの森の中…。


え?大丈夫なのかって?

アーリアとアーシアは、人にもモンスターにも『姿が見えない』ので

問題がないんです。だから時々…。

「あ、あの人キレーだね(^^」とドロイカンの出る場所で

吟遊詩人さんを見ながら、笑顔で喋ってたりとかしてるみたいです。


そんな彼女達2人がどうやって、自然にエネルギーを与えているのかというと…

サッ…と2人が何かを取り出した。

2人の手に持っていたものは、オカリナと『木で出来た笛』だった。

『土』のアーリアがオカリナを、『木』のアーシアが『笛』を

それぞれに持って、それを吹きながら町や森を歩いていく。

それが彼女達の『お仕事』です。


おっと、ルートが決定したようです。

今日のルートは…

ミルレス森→ミルレス→スオミ→スオミ森→ルアス→ルアス森→ルケシオン→

ルケシオンダンジョン→海賊要塞入り口の順番なようです。

「じゃあ行きましょーか(^^」

「行きまーすw(>w<)」

と2人は、持っていた楽器を吹き鳴らしながら歩き出した。


ミルレス町

「あっ!ねぇねぇ、あの人、カッコイイねっwヽ(>w<)」

と言うアーシアが指差しているのは、一人のキリッとした魔術師。

「ぷw(・w・;」と笑い出すのは、アーリア。

「なぁんでぇ?(;;」と泣きそうな顔のアーシアに

「だってあのキリッとしてそうな魔術師…寝てる(・w・;」

笑いそうになるのを我慢しながら言う、アーリア。

「え?(・・;」と魔術師を見るアーシア。

その目の前では


「あのー、すいませんが『ウィザードゲート』いいですか?」と頼む人。

しかし、魔術師の男は、微動だに動く気配がない。

おまけに頼んできた人に対して気が付いた様子もない。

「おーい、もしもぉしー?!煤i・・;」と必死に言ってる依頼人。

しかし、相変わらず気が付かない魔術師

「寝てるーーーーーーーーー!!!煤i□川)」

依頼人の男は、ガビーンとショックを受けていた。

そして、そのショックの受け具合が面白かったのか 大爆笑のアーリア。


「アーリア、行こう(;;)」と言うと、

アーシアは次の場所へと移動した。


それからのアーシアは何も言わないまま、仕事をした。

アーリアも一緒に仕事をしていたものの、

アーシアがどことなく落ち込んでいることに気が付いていた。


夜…。

「元気出して、アーシア(^^」

「うん(^^;」

海賊要塞入り口でアーシアを励ますアーリア。

「明日には、また元気になるわ(^^」と言うアーシアに

「頼むわよ、私の相棒さん(^ワ^」と笑顔で言って、アーリアは安心した。


それとほぼ同じ頃…。

「ハッ!」と目が覚めた魔術師は、

気が付くと周りの人から『睡眠魔』と呼ばれていたとか…。

言いえて妙とはこういうことなのだろうか?