『神々のその後〜グレゴリ〜』


太陽の宮殿、グレゴリの部屋の中…。

「父ちゃんなんか嫌いだぁ!!(><」

とグレゴリは、部屋にこもって出てこない。


「何を言う!あの子供達を親元に帰すのは、自然の理(ことわり)だ。

それに、あの子供達を返さなければ、戦争になるぞ!!(・・#」

それでもいいのか!!とグレゴリの部屋のドアの前でオヤジが叫ぶ。

「・・・良くない(;;」と言うグレゴリに

「全く。お前は私の後継者であり、次代の太陽王になると言うのに…。

そんなままでは、まだまだ王位は譲れんな!!(ーー;」

とグリフィゴールは、嘆いた。


「父ちゃんだって、職務怠慢じゃん!オレ連れ戻すのに都市を抜け出して!!」

と逆切れを起こすグレゴリに

「それに関しては、心配ない。私は、都市を離れる際に

お前のいとこの『ティダ』に私の代理を頼んでおいた。」

と答えるグリフィゴール。


ティダの名前を聞いてピクッと反応したグレゴリは

「え?ティダ姉に会ったのw?」と嬉しそう。

「ああ、そうだ。しかし、情けないな。お前とティダは3つしか違わんのに、

お前はそうやってワガママばかり。少しはティダの性格を学べ。」

とオヤジなりの毒舌が入った。


ティダ姉。年齢は20歳くらいにして、オレより3つ上の従姉だ。

外見が美人でとても綺麗なのに物静かで、頭がよく、優しい。

混血の従姉だが、一族内ではすごく信頼がある。


「早くお前も落ち着きのある王として即位してくれ。

それがお前の父ちゃんとしての希望だ。」

とグリフィゴールは、落胆した様子で言うと

グレゴリの部屋の前から去った。


それから何時間が過ぎただろうか?

「コンコン」とドアをノックする音がした。

「だれ?」とドアに向かって一言投げかけると

「私だよ。」と聞きなれた声がした。


(エリアだ!煤i・・))と気が付いたグレゴリは

部屋のドアに向かって走り出した。

ダダダダダダと走っている音がして

(ん?アイツは何やってるんだ??)とエリアが思っていた直後に

「ガチャッ!」とドアが開いた。

開いたドアの取っ手を掴んだまま、グレゴリは肩で荒い呼吸をしていた。


「…大丈夫?なんかすごい音がしていたけれど?(・・;」

と質問したエリアに

「今、すっごい走っちゃった(^^;」と答えるグレゴリ。

(なにも走らなくても良かったのに(^^;))

とは思ったものの、気を取り直して

「あのね、外に空気でも吸いに行かないかって言おうと思ってたんだ。

良かったら、一緒に行く?(^^」

と笑顔で言われて、グレゴリは頷いていた。


太陽の宮殿内のテラス…。

「実は今、夜だから遊びに来たんだ(^^」

と言うエリアは、ちょっとだけ嬉しそうだった。

「ああ、だからだね(^^」月が近いのは…と納得するグレゴリ。

「リンファのコト、今でも好きとか?」と唐突なコトを訊くエリアに

「うん、好き。(^^」とストレートに答えるグレゴリ。


「なら一つだけ方法があるよ。(・・」と言うエリアに

「えっ?!なになに!+(・w・」と振り向くグレゴリ。

「君が早く次の代の王になること。そして、その時の嫁候補として

彼女の名を告げること。(−−」

動揺する様子もためらう様子もなく、淡々と言うエリア。


「なぁーんだぁ。まだまだ遠い先だなー。(−−;」と落胆するグレゴリに

「その通り、まだまだ先のコトさ。だって私達は、コドモなんだから。

まだいーーっぱいの『知らなければいけないこと』とか、あるからね。」

こればっかりは、仕方ない。とエリアは首をわずかに横に振る。


「まぁ、君がどんな人と付き合おうとも私の関係は、変わらないよ。(−−」

さらりと言ってのけるエリア。


エリアの一言にはどんな意味があるのだろうか?