『神々のその後』


グレゴリのオヤジこと『グリフィゴール』が

アッシュ達10人の冒険者達の感覚と意識を分離させる方法を使った日。


「さて、では行くぞ。一番手は誰だ?」と言うグリフィゴールに

「オレいきまーす(^^ノ”」と言ったのは、他ならぬアッシュだった。

「いいか?一瞬だけ痛いが、あとは痛くないぞ(^^」と言い残すと

グリフィゴールは、分離の手段を使った。


その方法とは…意外なことに『デコピン』だった。(^^;


(ひぃっ!つか、痛いだろアレは!!煤i・・;))

と声には出さないものの、残りの9人は思った。

思いっきり額に向かってデコピンが炸裂し、アッシュは倒れて消えた。

「よし、大成功だ。+(・・」と確信めいた一言を残し

グリフィゴールは、残りの9人に振り向いた。


残りの9人が後ずさる。

「い…っ、オ…オレは遠慮な方向で(^^;」

と苦笑まぎれに言うアシッドが壁際に追い込まれた。

「今、感覚と意識が分離しなかったら、死んでしまうぞ。」

とグレゴリの父親に言われるが、それでもアシッドから恐怖は、消えない。

「ぎゃー!!」と叫んだ後にアシッドの額にデコピンが命中。

アシッドの姿も消えた。


「こうなったら覚悟でも決めようかな(^^」

にこりと笑顔でカイムがそう言った。

「潔いな。だが、それが生きる力だ。」

この直後。カイムもデコピンを食らい、姿が消えた。


その20分後に10人の冒険者の姿は、消えた。

これはその後の話の続きのようなものである。


「さて、ではみんなを今から元の場所へ戻すとしよう。」

とグリフィゴールは、7人の子供の方に向くと落ち着き払って言った。

「あーあ、つまんないなぁー。リンファともっといたいのにー。(・・`」

と落ち込むグレゴリに

「私はイ・ヤ・よぉーだ!アンタといると元気吸われちゃうからイヤ!(・・#」

と言い出すリンファ。


この話が初だという人のために7人の子供のコトを補足で説明〜♪

グレゴリは『太陽』の子供。 リンファは、『火』の子供。

エリアは、『月』の子供。 アーリアは、『土』の子供。

アーシアは、『木』の子供。 ミーヤは、『水』の子供。

リグレスは、『金』の子供です。

みんながそろって『1週間』をあらわす存在だったりします。

でも、普段は『自然』と一体化しています。


「大体、アンタ分かってんの?!アンタは太陽!私は火!どう考えたって、

アンタの方が威力あるんだから、エネルギー吸われるに決まってるでしょ!」

と怒るリンファを

「リンファ、落ち着いて。怒ってもグレゴリには、効果がナイ。」

とエリアは、ボソリと呟いた。


どことなく説得力のあるエリアにそう言われて

「それもそうね。おじさま、転送お願いいたします(^^」

と開き直るとリンファは、笑顔でそう言った。

「だめー!リンファ送っちゃダメ!(><」と言うグレゴリを完全に無視し

グリフィゴールは、指をパチンと鳴らした。

ふわっとした球体に包まれたリンファは

「みんな、またねー!!(^ワ^ノシ」と元気に挨拶するとフッ…と消えた。


「なんか寂しいなぁ…。」とリグレスが少し寂しそうだった。

「あら、大丈夫よ。私達は『自然に還る』だけだもの。また会いたくなったら

『人に見えない性質』でも利用して会えばいいんだもの(^^」

と笑顔で言うのは、ミーヤ。

「そうね(^^」とアーリアとアーシアが頷いた。

「私もみんなに会いに行くよ(^^」とエリアが優しい笑顔で言った。

「そうだな、これが最後じゃない。これが『オレ達にとっての始まり』なんだ(^^」

とリグレスは、笑顔になった。


さらに1時間後…。

他の4人も転送されて消えた後。後に残るのは、エリアとグレゴリだけだった。


「グリフィゴール殿。転送、お願いいたします(−−)”」

と敬うような様子でエリアが言葉を紡ぐ。

「エリアよ。再び私の不肖の息子が何かしそうになったら、

その時は『諫め役(いさめやく:つまり注意をする役目。)』を頼む。」

と言うグリフィゴールに

「はい。その時は、何としても足止めします(^^」と笑顔で答えるエリア。

「頼んだぞ。」と言うとグリフィゴールは、指を鳴らした。


「エリア!また…また会おうな!!(;;ノシ」

空気の球体に包まれるように浮かび上がっているエリアの目の前で

グレゴリは泣きながら、手を振っていた。

「ありがとう。その涙がウソだったとしても嬉しいよ。また会おうね(^^」

と言った直後にエリアの姿は、球体と共に消えた。


それから数分後。

父ちゃんに腕を掴まれてオレは、太陽の世界へと戻っていった。