その1


もし、記憶がなくなったとしたら?

自分の名前と『自分が何者なのか』以外の記憶がなくなったら

あなたは…どうしますか?(・・?


今から2年前のミルレス町広場…。

「…でさぁー。その時のマッチョが…。(^^」

と仲間と楽しそうに話していたイリューム。

その彼に災いの歯車が回りだした。


「だからぁ。イミット覚えたんだってば!(><;」

と同じ場所のほぼ後方でティアイエルがガブリエルに力説している。

「そうは言うけれど、スキル発動してるの見たことないよ。(・・?」

と言われて頭にきたのか。

「いいもん!スキル使って見せてあげるわよっ!!(><」

と言うとティアイエルは、イミットゲイザーを唱えて放った!

…その先にいたのは、イリューム。

「ティア!ヤバイ!!(><;」とガブリエルが叫んだ。

「え?って、あああ!!煤i ̄□ ̄;」とティアも叫んだ。


最悪なコトにイリュームは、気が付いてない。

更にイミットの照準は、イリュームに合わさっていた。

ヒュゥン…ドッ!!…ドサッ。

回避も不可能なイミットを背後から当てられ、

イリュームは地面に思いっきり倒れた。


「ティア、なんちゅーことを(ーー;」呆れているガブリエル。

「だってガブリエルがひどい事言うから(><。。」

「ともかく行こう!彼に謝らないと(・・;」

とガブリエルは、イリュームの側まで走った。

ティアイエルも同様に走る。


「スーパーヒール!」とガブリエルが回復魔法を唱えた。

イリュームの体力が回復していく。しかしまだ意識は、戻らない。

「大丈夫ですか?!」と何度も声をかけるガブリエル。

それから少しして目を開けるイリューム。

「良かった。すいません、ティアとぼくが悪いんです。本当にごめんなさい。」

とガブリエルは、頭を下げて謝った。

「何があったのか分からなかったけど、生きてるから大丈夫だよ(^^」

と笑顔で言うイリュームに

「本当にすいません。」

と謝って去っていったガブリエルとティアイエル。


「なぁ、大丈夫か?」

とさっきまで話していた仲間がイリュームに近寄って、訊いた。

きょとんとするイリューム。


その後。

「え…っと、ゴメン。誰だっけ?(・・;」

と目の前に来た友人に向かってイリュームは、質問していた。

「なぁーにボケてんのさ(^ワ^」と笑って背中をバシバシ叩く友人。

だが、イリュームの様子がおかしいことに気が付くと

「まさかマジで記憶喪失?!(・・;」と驚いた。

「きおくそうしつ??(・・?」

と文字がひらがなになってるイリューム。

「記憶がなくなっちゃうんだよ(^^;」と言われて

「ああ、なるほど。(・・」と理解した直後に

「ああ、だから君の名前も思い出せないんだ(^^;」と納得した。

「記憶喪失が直ったら、また話そうね。」と言うと友人は、去った。