第2話『聖職者と修道士』


ミルレス町広場…。

ロウラン・ルーク・リーノアの3人は、町に着くなり驚いた。

「え?!これってどういうコト?!」訳の分からないロウラン。

「オレも分からん。リーノア。君は確か…確か…」困惑するルーク。

「私は、修道士よ。」とリーノアに言われて、ルークはやっと納得した。

「でも、何故なんだろう?」ロウランは、不思議そうな顔になる。

「聖職者と修道士が同じ町だってコトか?」

そう言って現れたのは、一足遅れたアッシュ。

「うん、そう。」と驚くこともなく答えるロウランに

「ちょっと黙っててね(・b・)」と言うアッシュ。

少しの間、みんなは黙った。


すると、

「ミルレスは、聖職者と修道士の町です」と言う声が聞こえてきた。

「仕様かよ(^^;」ルークが呆れる。

「そうらしいな(^^;」アッシュもやや呆れている。

「でも、なんか嬉しいw」と言うリーノアに

他の3人は「?」と首を傾げた。

「だって…さっきのアッシュ。バラバラになるとかって言ってたでしょ?

だから、みんなが一斉に2人ずつに分断されちゃうのかと思っていたの。

でも、こうして来てみたら。私の他に3人も顔見知りがいるのが分かって

すごく安心したわ(^^」

リーノアは、安心したような表情で3人に笑いかけた。

「そうね。私も正直安心したわ(^^」とロウランも笑顔になる。

「この町で2人だけってのも気まずいトコあるもんなぁ(^^」

と笑って言うのは、ルーク。

「ともかく、みんなで狩りしよう(^^」と言うアッシュに頷いて

4人は、狩場のミルレス森へと出かけた。


ミルレス分岐点…。

森に入ってすぐのこのエリアで

3人は、クロエ神官からもらったアイテムを装備して

森の中のモスを倒していくこととなった。

ロウランとルークは、もらったスタッフでモスを殴り、

リーノアとアッシュは、もらったアミュレットを付け、

すっ叩いて攻撃していた。


PTにする機能とかは、分からなかったけれど

それでも4人はそれぞれに狩りをして、経験値を貯めていった。

そして、数時間後

みんなのLvに個人差がついてきた。

ロウランは、Lv12。ルークは、Lv11。

リーノアは、Lv11。アッシュは、Lv12。

「なんか…モス皮とか言うのが出ましたね。(・・?」

アイテムを見て、ロウランが呟いた。

「ああ。それ、私も出たわ。何に使うのかはナゾだけれどね(^^」

とリーノアは笑顔で頷いている。

「なぁ、アミュレットって修の武器か?(・・?」

とルークは、ドロップしたアイテムをジッと見て

「そっ。腕輪みたいなモンだよ。」

とアッシュに説明されていた。


4人が居る場所は、分岐点から一つ先の『ミルレス〜ルアス1』エリア。

この後、4人は『ピンキオのクエスト』の存在を知り

そのクエストの下、狩りを始めるようになるが…。

今はまだ。そのクエストの存在も知らずに、4人は狩りをしていた。