第14話 『再会』


翌朝…。

ザーーーー!!

と雨が降りしきるミルレス町の薬屋を集合場所にして、

スオミ・ルアスのそれぞれの町からアッシュの計画にのった者達が

集結しつつあった。


最初に薬屋に入ったのは、コウリア・リーノア・ルーク・アッシュ。

そして、アーシアとアーリアの6人。

「どうやら、まだ来てないみたいだな。」

薬屋の中を見回して、アッシュが呟いた。

「おそらくゲートを買ってるんじゃないのぉ?」

と言うのは、リーノア。

「ともかく、みんなが来るまで待ってみないと」

と言うコウリアにルークが頷いている。


ちょうどその頃、スオミ町。

「みんな、準備はいい?」と言っているのはクリス。

「えっと…。」と荷物を確かめているのはレイン。

何をどうすればいいのか分からずおたおたしているのは、幼い女の子。

「あっ、しまった。ミルレスゲートがない(^^;」

荷物の中を探っているレインが気が付いた。

「…行ってくる。」と言うと、

クリスは雨の中。薬屋に向かって走り出して行った。

そして、数分くらい経ったあとに戻ってきた。


「おかえりなさい(^^」と言うレインと幼い女の子の手に

クリスは、ミルレスゲートを手渡した。

「これは…。」とレインが何か言いかけた時に

「開いて。」とクリスが指示を出した。

レインと幼い女の子の2人がゲートを開いた。

その途端、2人の足元に現れる光の魔方陣。

クリスが瞬きをした次の瞬間、2人の姿はそこになかった。

「さて、私も行かないと。」

一人取り残されたクリスもミルレスゲートを開く。

足元に出る魔方陣の力で、クリスの姿も消えていった。


ルアス町…。

ルアスの薬屋で4人はミルレスゲートを入手した。

「ゲート、みんな持ったよね?(・・?」

カイムが確認するように訊いた。

3人は、「うん。」と頷いた。

幼い女の子は、手の中にある封のついたミルレスゲートをじっと見ていた。

その様子に気が付いたのか、

「大丈夫だって。そんなに心配そうな顔すんな(^^」

とニコッと陽気な顔でマイスターは、幼い女の子の頭をなでた。

「…うん。(^^」と女の子から不安が消える。

「さて、それじゃあ行こうか(^^」と言うカイムの言葉の後に

それぞれが封を切り、ゲートを開いた。

みんなの足元に現れる魔方陣。

そこから放たれた強い光にみんなは思わず目を閉じた。

魔方陣の光が消えるのと同時に4人は、その場から消えていた。