『予想外の…〜お料理教室〜』


その後の『お料理教室』は盛況だった。

1回目からケーキを作ったりして周りの反応は、かなり上々。

2回目のケーキ作りもかなりの好評となった。

そして、今日が3回目

「えー、今回はコレで出来るケーキを作ります。」

とラファンが取り出したのは、何と『フライパン』

「えー?!」とか「ウソォ?!」とか最初に言っていた人たちは

作ってる間に「スゴーイ!」とか「私でも出来ちゃった!」と喜んでいる。

しかし、それでも時折。失敗する人もいる。

だが、ラファンは説得力があったので

失敗してしまった人にもどうして失敗したのかを詳しく教えていた。

そのおかげか、クレームと言う名の批判もかなり少なかった。

そして、今回もケーキ作りは成功におわった。

ティアイエルも今回の『フライパンで作るケーキ』は大成功して嬉しそうだった。

そして、ティアの一言がこの物語の大きな流れのネジの一つとなった。


4回目のケーキ作りをしようとラファンは、調理用のレシピを見て

見本用のケーキをつくっていた時だった。

オーブンからスポンジを取り出し、クリームでデコレーションをしていた時。

ほぼ同じ頃に『お料理教室』の受講生が集まってきた。

「あら、早いですね(^^あと1時間も余裕があるのに」

と言うラファンの意見に反して集まってくる受講生。


そんな中…。

「ラファンさん、いえ…先生。どうせだからみんなでパーッとパーティでも

やりません?(・・?」

とティアイエルが言い出した。

「え?(・・?」ときょとんとしているラファンとは裏腹に

「あー、良いかも。」

「楽しそうだよね(^^」

「やっちゃいましょう。こういう時でないと、お料理する機会できないし!」

と他の人達も騒ぎ出した。

「うーん、考えさせてください(^^;」とその場はラファンもそう言って

周りの空気を抑えた。


4回目のケーキづくりもまずまずの成功だった。

だが、ラファンはどうしようか悩んでいた。

(実際にパーティを実行するにしてもどこでやれば…。)と