第1話 「私と付き合って下さい」 ラファンは、ミルレス森のナイトモスエリアでシュアに告白した。 「叶わないと思ってた。でもね、本当は僕も君のコトが好きだよ。」 そんな感じで、私たちは付き合うことになった。 確かそう…その頃まだアスガルドが1.12か1.17くらいの時だった。 それから時が経ってアスガルドが1.22になった。 新システムとして結婚が出来るようになった。 他にも狩場として行ける場所が増えた。 それは良かったんだけれど・・・。 シュアとは、あんまり会わなくなってしまった。 会って話したいことも、行ってみたい狩場もあるけど 私一人だとどうしても行けなかった…。 (せめて、ちょっとだけでも会いたいよう…。) そう思っても、すれ違ってばかりな日が続いた。 ある日、ミルレスの町でシュアを見つけた。 「シュアー!」と手を振って声をかけてみたけれど、 シュアってば、無反応。 「シュア。」と呼びかけたら、シュアは疲れていたのか熟睡中。 (いつからすれ違っちゃったんだろう?) シュアの隣に座りながら私は、考えた。 (1.22になってから、あんまり狩りしてないような気がする) くやしいけれど、最近力量不足を感じるのは現実だった。 (本当なら、私も狩りに一緒に行きたい…でも。) (でも、今の私じゃシュアを支えられるか分からない!!) ラファンの中で不安が増大する。 (私…シュアに愛想つかされちゃったかなー?) 隣で気持ちよさそうに眠るシュアとは裏腹に私の気持ちは、重かった。 (シュアから離れた方がいいのかな?その方がシュアだってきっと楽。) ふっとそんな事すら考えた。 けど、すぐに頭を振って考えを振り払う。 (ダメだ。出来ない!アスで出会って、やっと本当に好きになれた人。 そんな大切な人から離れるなんて、私には出来ない!!) ラファンは、迷っていた。 そんな時・・・ 「どうしたの?」と優しい声が聞こえてきた。 顔を上げると、そこには71服の顔みしりの聖女が1人立っていた。
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